偉大な父のこと

サイドストーリー

さて、

私【ススム】のストーリー(実話)も書き終わりましたので、少しずつ、サイドストーリーを書いていこうと思います。

今回は私の偉大な父について書きます。

まず、一つは、自慢になりますが、私はとても幸せだったということです。

こんなにも凄い父の子供に生まれてきて良かった。

そういう意味で、私は幸運でしたし、幸せでした。



父は、ある地方の畳屋の丁稚奉公となり、そこで、
兄弟子たちに、さんざんイジメられ、耐えきれなくなって

その畳屋を抜け出し、別の土地で大工修行を積んで、
大工になりました。

その大工の棟梁に力を認められ、副棟梁となりましたが、
原因不明の病気で、左手首が完全に力が入らなくなり、
切断する手術をすることになりました。

その手術の前日に、他の大学病院で診てもらったところ、
手術せずに済みました。

でも、二度と大工仕事はできなくなったのです。

それで、大工をあきらめ、一から建築設計を学び、
建築士の資格を取りました。

その後、建築士として、力をつけた父は、自分の会社を立ち上げ、成功したのです。

さらに、晩年は、ある建築業界の全国の会長に選ばれ、
全国の父を慕うたくさんの人たちを、
重鎮として援助したのです。

私が若いころは

あまりにも凄すぎて

父との間に確執があったこともありますが、

 

私が大人になり、十分父のことを理解できるようになってからは

ずっと尊敬の気持ちしかありませんでした。

 

そんな父のことを

考えた6月4日でした。

 

今も、改めて、仏壇の父の遺影に向かって

感謝の言葉を述べました。

 

「おとうさん、ありがとうございます。」

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