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こんにちは。
オトメと申します。☺
今このページに辿り着いているあなたへ、貴重なお時間を割いていただき大変感謝しております。
プロフィールおよび連載ストーリーを読まれた方でもそうでない方でも、きっとこのサイトの何かにご興味を持たれてお越しくださったのだと信じております。
最近ようやくプロフィールおよびオトメのここ数年の激動のアメリカ人生を綴った連載ストーリーが完成し、
気づけば日本、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、アジア、カナダなど方々からアクセスしていただけるようになりました。
オトメと一緒にこれからもアメリカのオトメ日常の疑似体験を楽しんでいただけることを願います😊。
さて今回のコラムは「日本とアメリカの危機感に対する違い」についてお話ししてみたいとおもいます。
アメリカ人の医療・健康に対する危機感
私オトメはかれこれ2000年より20年間ちょっとアメリカで生き延びてきてしまったサバイバーです。
そして一応これでもバツイチ子持ちの40代半ばの女性です😊。
勉強ができず、勉強が大嫌いで、何か面白い生き方はないか、と就職大氷河期であった日本を2000年に脱出したあと、
勉強ができる → アメリカでの研究者キャリアを築く
のではなく、
生き延びるために仕方なく勉強して → 気が付いたらアメリカ政府に認められる研究者
になってしまっていたような人間です(詳しくは連載ストーリー参照)。
そして何をどう間違えたのか、今では女性に重きを置いた臨床系、公衆衛生系の医科学研究のプロとなってしまいました。
だからアメリカ社会における医療体制とか国民の健康意識とか、毎日目の当たりにしているわけですね。
日常の生活態度とか、健康に対する意識とか、もちろんいわゆる私オトメのような
健康オタク
というのはどの社会においても存在するわけです。
日本においては健康オタクという場合には、同時に美容オタクでもあることが多々ありますが、
アメリカにおいては健康オタクと言われる人たちは得てして健康オタクの王道を行く人たちであります。
お肌のツヤやしわがどうだとか、白髪や薄毛がどうだとか、体のスタイルがどうであるかということにこだわる美容オタクたちとは必ずしもオーバーラップしないのです。
彼らにとって健康はあくまで健康であり、美容はまた別の専門分野、ということになりますね。
そして、彼らの健康オタクぶりと言えば、単純に何が体のどこに効くとか、そういう実践的な知識のみならずいったいどういう理由でどんな過程を経てどのような形で体に良い影響を及ぼすのか、
もうそれはそれは学者もびっくりなくらいな知識を持ち合わせていたりするのです。
しかしながら、其れとは極端なくらい反対の超ド級な
非健康オタク
な人たちもアメリカ社会において共存しているわけです。
この反対派の人たちの生活態度というのはまた極端であり、
- 野菜をほとんど食べない食生活
- 一日中ソファに座ってテレビを凝視している
- 運動とか過去十年間くらいしたことない
- カロリー表示があるメニューをみるとカロリーの一番高いメニューをわざと選ぶことでコスパが良いと感じる
といったような具合になります。
これを読んでいるだけでもぞっとしますが、そんな彼らの体つきなどを見るとさらにぎょっとしてしまうことも多々あり。
私オトメがアメリカに来たばかりのころ、北の寒ーい州にいたことがあります。
冬なんて何メートルにも及んで雪が積もり続けるような土地でした。
そして其れが言い訳なのか、その州に住む人たちの体つきというのは「銀河鉄道999」に出てきそうな惑星人みたいな感じだったりしました。
つまり、巨漢デブさんたちです。
もう、超肥満すぎて、ウエストラインとかまず存在しませんし、それどころか重力に負けて脂肪が体のラインからはみ出して床に向って垂れ下がっている状態だったりします。
それでいて小さな背もたれのない丸椅子に座っていたりするので、お尻の脂肪から何から体中のありあまった脂肪という脂肪が丸椅子の淵からどんどん重力に従って床に垂れ下がっていくのです。
そしてついにはバランスを崩し、ちょっと体の向きを変えようとした瞬間にいきなり視界からいなくなる、つまり床に転がり落ちてしまったりするのです。
「ええ、だ、だ、だ、だ、大丈夫ですかぁ~?!」
とこちらも焦って声をかけるのですが、なにしろ筋肉ゼロで有り余る脂肪の塊ですから、床出て足をバタバタさせるだけで立ち上がることもというか、まず座りあがることすらできなかったりするのです。
こういった体つきをされている人は実は当時のこの州においては決して珍しい事でもなく、恐らく白人層の50%くらいは多かれ少なかれ肥満問題に悩まされていたのではないでしょうか。
※この写真の女性もかなりの脂肪量ですが、いえいえ私が目撃した方たちはこの100倍くらい凄かったです。
そして、こういった己の健康に関して無頓着な生活態度はもちろん体つきだけでなく、年齢を重ねると共にありとあらゆる成人病という結果をもたらしてしまうわけです。
最近になってアメリカにおいても乳がん予防のために検査をするとか、大腸がんの検査をするとか、年に一回の健康診断をするとかそういった奨励がなされるようになりましたが、
それでも大抵のアメリカ人はもう手遅れ状態になるまで医者にいかず、痛みでどうしようもなくなってから救急病院に駆け込む、というパターンは今現在においても主流とされています。
私オトメも四十代半ばですから、毎年幾つかの検査をするようになりましたが、おそらく大丈夫だろうとわかっていながらもやはり結果が出るまではドキドキしますよね。
ほんの十年前までは白髪が増えたりとか、妊娠するまでに時間がかかったりとか、そういったことが自分にとっての健康の悩みの種でしたが、今ではがんの検診などもっとシリアスな成人病の可能性と向き合っていかなければならない年齢に達してしまったわけです。💦
まあそれでも大学院生時代は大学を通しての安いあってないような健康保険しかなかったため、とにかく日ごろから予防を徹底することを心がけました。
そのかいあって今ではありとあらゆる東洋医学および西洋医学、そして予防医学を組み合わせた健康オタクな私が出来上がってしまいました( ´∀` )。
従って自分自身の健康状態をあまり心配はしていないのですけれど、
それでも臨床関連の研究者として医療の現場に携わっているとアメリカの人たちの緊急対応的な病気に対するアプローチを目の当たりにしてびっくりする毎日です。
そしてそういった国民の対応をさらにあおるかの如く、最近では緊急病院のみでは対応しきれないということで緊急クリニック(Urgent care)なるクリニックがそこら中に登場し始めたのです。
もっと予防的なアプローチを強化することで国全体にかかる医療健康関連の費用を抑えればよいのに、まさにその逆の方向に国全体が突き進み続けているわけですね。
反対に、日本では小学校から年に一回健康診断を行い、歯とか耳鼻科とかも含めてしっかり検査されるように国全体の予防医療のシステムが出来上がっていますね。
しかしながら緊急病院の供給が十分でないことから、コロナ禍においてはまたは大事故があったりすると病人やけが人が病院間をたらいまわしにされるなんていうケースも多々あったようですね。
言葉や文化だけでなく、アメリカと日本の医療と健康に対する考え方やアプローチまでもほぼ真逆であるのは確かであり、興味深い話だと思います。
アメリカ人の安全保障に対する危機感
じゃあアメリカ人というのはそんな感じで緊急事態に陥るまで何も考えずにボーっと毎日過ごしているのかと思いきや…
いや、まったくそんなことはございません。
医療・健康に対する危機感の薄さはとんでもないレベルだと思いますが、
今度は逆に彼らの国を挙げての安全保障に対する危機感は相当なレベルだと思います。
まあありとあらゆる人種・文化・格差・宗教・背景を持つ人たちが集まって共存する社会ですから、日常的に目を見張るような事件がこの国ではご存知の通り起きているわけなんです。
例えば、この国では銃保持は合法だったりしますから、まるでウェスタンな映画のように普通の市民が猟銃をわが家に保持していたりするのです。
勿論それが原因で家庭内で銃に関係する事故など起きたりもします。
記憶にはもう古いかもしれませんが、かつてハロウィンで英語を理解できなかった日本人の仮面をかぶった留学生が正当防衛という理由で銃殺されたことがありました。
日本では考えられないような悲劇ですが、9.11のテロ事件が起きて以来、アメリカにおいては後から後から銃を利用したテロ事件が今日に至るまでおき続けています。
じゃあなんでさっさと日本みたいに銃保持を非合法にしないのかって?
もちろん民主党を始めとしてそういった動きは常に起きているのですが、やはりハンティングなどを趣味とする田舎の方たちや銃コレクションを楽しむお金持ちの方たちからの支持により、未だ持って銃保持の非合法化はかなっておりません。
そしてコロナ禍中も大変問題になりましたが、ありとあらゆる種類の泥棒が増えたことも事実です。
もともと社会格差のあるアメリカにおいては、特に都市部に近づけば近づくほど家の戸締りやセキュリティに気を配ったり、外出中も自分の荷物にはしっかり気配りをしないと泥棒に入られたりスリにあったりしやすいです。
ありとあらゆる人間のるつぼですから、アメリカというのは緊張感の漂う雰囲気というのがもともとありますね。
それに比べると、私オトメがいつも思うのは日本を訪れたときにまず感じる「のんびり感」ですね。
あの雰囲気で生まれ育った日本人がアメリカも含め外国でまずスリや騙しのターゲットにされるというのはよくわかります。
日常的に内外の安全に気を配らなくてはいけないために、アメリカ社会全体として国民の安全保障に対する危機感というのはもともとかなり高いと思われるのです。
これは私オトメ自身を見つめていても感じることですが、反対にアメリカに比べると安全保障に対する危機感というのは日本人はかなり低いと思います。
ここに関していえば、医療発達と同じことが起きているのではないかと思われます。
欧米においては緊急医療の発達が目覚ましかったため、国民が今度は逆にその発達に甘んじて日ごろから生活態度を改めるなんて面倒なことを逆にしなくなってしまう、
それに比べると、今でこそ日本の医療は世界トップレベルですが、それでも緊急医療の面ではそこまで発達していない日本では生活態度を改め検査を頻繁に促す必要があったのではないでしょうか。
とすると、今度は逆に日本は海に囲まれている国であるために、歴史的にみても長い間鎖国状態でもやって来れてしまったわけですから、基本的に安全保障の面で言えば恵まれた立地条件にあるわけです。
アメリカとはその点真逆ですね。
アメリカ社会は今度は逆に日常的にありとあらゆる人間達と切磋琢磨し合う環境にあり、己を始めとする安全保障というのは非常に身近で現実的な問題でもあるわけです。
従って、道行く通行人同士の触れ合いからこういった安全保障に対する危機感の高さを感じることができます。
すれ違う時に笑顔を振りまく
そうそう、これです。
え~なんでー、これって素敵な習慣じゃないですか?
ってあなたは思ったかもしれません。私オトメもそう思いましたから。
もちろん手段だけが残り元々の目的を意識している人達なんて多くないと思いますが、これって実は安全保障の確認の為に行っている行為なんですよね。
「そこのお主は何者じゃ?怪しいものではなかろうな?」
ってな精神です。
にらみつけたりすれば逆に喧嘩を売ることになりますから、相手に笑顔を振りまき相手が自分の笑顔に笑顔でこたえるのを見て
「あーよかった。こやつは安全じゃ。」
と心の中でそっと胸をなでおろすってわけなんです。
そしてロマンティックな関係にある二人が結婚するときも同じです。
離婚率50%以上のアメリカですから、結婚する時から離婚するときのことを考えて、富裕層の方々などは
プレ・ナップ
なんていう書類にサインを求めたりするそうです。
これ、何の書類かと申しますと
「俺様がこれまで築き上げた財産分与はお前には一切しない」
というアプローチに同意を求める書類なんです!!かの有名なジェニファー・ロペツさんとそのお相手の方もそれぞれがそれぞれのプレナップ書類にサインしてから結婚したそうです…
え、ていうかじゃあ何でそもそも結婚なんかするわけ?
私がそんな質問したらですね、私の知り合いのマッチメーカーの女性は
だって二人は愛し合っているからよ
私オトメ的なスタンスから言えば、財産を分与したくもないような相手とはじゃあ結婚しないで同棲していればいいじゃないですか。
そして、間違っても相手の女性に自分の老後の面倒を見てもらうような時間を割いてもらうことを期待するんじゃねえぞ。
だって最初から財産分与も受けないと分かっている女性は経済的に自立と安定の為に大事な時間をご自分自身に注がなくてはいけないですからね。
間違ってもいいとこどりしようなんて思うんじゃねえよ。
危機感に対する意識
まあ、こんなわけでですね、日本とアメリカという国は言葉や文化がほぼ真逆なくらい違うだけでなく、こういった何に危機感を覚えやすいかについても真逆なくらい相違するんですよね。
そしてアメリカ社会における安全保障に対する危機感というのは、国全体とか世界情勢的な観点だけでなく、日常の個人的なレベルにまでしっかり浸透しているわけで、
気が付けば私オトメも20年以上もアメリカで過ごしていると、仕事においても人間関係においてもリスク回避を徹底して早くから行う、という習慣がいつの間にか身についたように思います。
例えば、仕事上で臨床研究をしているわけですから、被験者やスタッフが何か主観的な問題点を取り上げれば、それまでの全ての活動を即刻一旦停止してリスクマネジメントに向う、ということをします。
そこで「えーとちょっと待ってね。これ終わってからね。」とかそういう言い訳とか一切成り立たない世界ですし、そんなことをすれば一挙に信頼関係がぶっ壊れてしまうのです。
歴史的に見ても、日本という国は立地条件的に自然災害の大きな被害に会いやすいと同時に、他の国からの侵略から守られやすい状態にあるようです。
ただ、最近のニュースなど見ているとそう地理的には遠くない北朝鮮からの軍事的脅威とか、中国や韓国からのバッシングとか実はそうのんびりとしているばかりではいられない世界情勢にあるようにも思えますが。
しかし歴史的に日本の方たちは安全保障に対する危機感がもともと低いので、日本の国内にいるとそういった緊張感を感じることは今日においても一切ありませんね( ´∀` )。
さてさて、私オトメがいつもどんな分野においても最大限の効果を出すために心がけていることがありまして、それはいわゆる
ドッキング
ってやつです。
つまりどういうことかというと、例えば臨床研究の分野においては薬物療法と行動心理療法と大抵二つのアプローチに別れます。
一昔前だと、どちらかのほうが理想的だという論争が起きやすかったのですが、最近では二つのアプローチをドッキングさせて効果を最大限引き出す、という考え方が患者さんたちのニーズを考えると一番適切だと思うようになりました。
それぞれのアプローチのいいとこどりをする、それを組み合わせるというわけですね。
この考え方はアメリカと日本の文化比較においても当てはまるように思えます。
つまり、アメリカは健康医療にたいする危機感が低いが安全保障に対する危機感は高い。
一方で、日本は健康医療に対する危機感は高いが安全保障に対する危機感は低い。
ということで、それぞれの危機感の高さをドッキングして、日ごろから健康医療および安全保障に対する危機感を同時に自分の中で高めていこう、ということになりますね。
そうすることによって、自分の身を自分で守る、ということがより徹底して行えるようになると思います。
結局今の時代においてはある一つの国の社会制度や安全保障に自分の身の安全を委ねるというこれまでのやり方が通用しなくなってきていると思います。
世界のどこにいても、自分の身は自分で最低限守れる、そしてその意味は
- 自分の心身の健康を管理・把握している
- 自分の身の安全を管理・把握している
- 自分の周りの人間関係を管理・把握できている
- 自分の財政状態を管理・把握できている
ということに他ならないのだと思います。
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