【釈迦-第15話】覚醒前夜



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びび太です。

台風19号の被害が顕著になってきました。

あらためて被害に遭われた皆様へのお見舞いと同時に、お亡くなりになられたお方へのご冥福をお祈りいたします。

 

さて、「新・釈迦~」も第15話に突入しました。

手に汗握る展開が次々と訪れて来ていますが、「鬱病になるとみんなこんな感じになるのかなぁ」と当時の私は思ったものです。

しかし、この私自身の身に降り注いだ事件から15年以上が経過した今、何人も鬱になったというお方とお会いして来ましたが、いまだかつて、この作品と同様の体験をした方と出会ったことは一度もありません。
※普通、鬱というものは、無気力になって、暫くの間、心が風邪ひいちゃったような感覚(ちょっと前に書きましたが、徹夜明けのアノ状態)が続くわけです。
私のように、目まぐるしく様々な経験を鬱中にされるお方はまずいませんよねww「あまりにも忙しすぎるやろ!鬱病なのに!」ってねwww

ちなみに、私と近い体験をされたというお方(鬱を経験したことはない方)には、一人だけ会いましたが、今では全く付き合いは無いです。

その方は何度も癌を患っていて、その癌も自分の意志で自分の中へ取り込んだみたいなことを言っていました。
※すみません、私とは全くタイプが異なるお方であることは間違いなく、私から一線を引きました。

私はもう二度と鬱病になんてなりたくありませんし、病気とも無縁の生き方を追求しています。

また、そのお方からは、

 

「びび太さん、
やっと私が同じ経験をしている方と
お会いできました。
他には、認知科学者の
苫米地英人さんくらいでしたから」

 

とも言われ、更に、

 

「ねぇねぇ、びび太さん、、
宇宙の端っこの柱に名前書いてました?
私の名前はありましたよー。
あと、苫米地さんの名前もあったなー」

 

なんてことも言われました。
※この人、生きてるのかなぁ~

後にも先にも、こんな人とリアルの場で出会ったのは、お一人のみです。

しかし、リアルの場以外では、私と同じ経験をされているお方が、インドにお一人居ました。

ある書籍(主婦の友が出していた本)でご自身の体験談を書かれていて、「おお、、私と同じ体験されているぅ~」と思いました。

このお方は、修行僧でしたけどね。

そう思うと、私は本当に単なる普通の凡人だなって思います。
※まあ、、この体験を基にビジネスで稼いでいる経営者なのかな、、この部分は実はよく自分でも分かっていませんwww

とにかく、周囲の仲間を稼がせたいという気持ちは普通の人より尋常に高いことだけは事実(本音)です。

 

さて、今回の連載ですが、ちょっぴり乙女なびび太をお届けすることになります。

あなたが女性でしたら、「何、当たり前のこと書いてるの?」って思われるかもしれません。

しかし、あなたが男性でしたら、「え!?マジで??オレはそんな感覚ないなぁ~」と思われることでしょう。

 

釈迦を読まれているあなたの性別で、捉え方は全く変わってくる面白い連載となっていると思います。

では、連載の続きを進めて参りましょうね♪^^

 


《前回までのあらすじ》

12年前に履歴書で足切りされた大手外資系企業から、34歳で突如ヘッドハンティングされ、転職したびび太。
意気揚々と転職したびび太だったが、社員のレベルの高さに衝撃を受けてしまう。
さらに社員達の多くの理不尽も知り、これまでのびび太自身の考え方を全面否定されてしまうような感覚にも陥り、びび太は完全に無気力になってしまった。
マイナス思考がマイナスを連続的に引き寄せ、遂にびび太の精神は崩壊してしまう。
遂に心療内科へ通うことになったびび太だったら、そこの医者も実は同様に鬱病であり、びび太と同じ精神薬を飲んでいたという事実を知る。
この医者からは入院を勧めらたが、妻から入院は断固として阻止されたため、薬治療のみにしたところ精神面はある程度回復させることができた。
しかし、ここに来て、またしても『宇宙の采配』を感じてしまったびび太。
びび太、君は生き延びることができるのか?


釈迦、第15話、行きます。

 

びび太が二度目のパニックに陥った理由 ~未来が全て見通せてしまった場合の恐怖を解説します~

全てが最初から決まっていたという真実を知ってしまった私。

恐怖という概念を超え、この 現世に生きることの意味が分からなくなり、完全にパニック状態に陥ってしまった のだ。

考えてみて欲しい。

もしも、自分自身が死を迎えるまでのゴールが全て最初から決まっているとしたら、自我を持つ生き物である我々人間は、果たして正常な精神状態を保てるだろうか?

しかも、1分1秒の全てのプロセス(過程)も、分刻み、いや秒刻みで、全て最初からプログラミング(定義)化されているとしたら…。

私達は、未来が予測出来ないから、生きて行くことが出来るのではないだろうか?

誰だって、幸せになりたいと切に願っているだろう。

喜びだけじゃなく、悲しみだって人生にはある。

悲しみに打ちひしがれても、その先には必ず喜びが訪れる。

そのことをイメージして、胸を膨らませることが出来る、つまり『希望』を持つことができるのが “意識体” である我々人間だと思う。
※意識体という言葉は、稲森和夫さんが書籍で使われています。釈迦の中でも、この言葉を採用させていただきました。

それは、未来はイメージ出来ても、この先どうなるかわからないという『人生ゲーム』が繰り広げられているからこそ、生きることができるのだと私は思うのだ。

 

 

※※※もう少し、この話は引っ張らせてください※※※

 

 

未来が全て決まっているとしたら、生きる楽しみなんてあるはずもない。

例えば、貴方がオリンピックの代表選手だったとしよう。

4年後のオリンピックで金メダルが確定していることが分かっていたとしたら、夢中になって4年後のオリンピックを目指すことが出来るだろうか?

この例は、成功することが決まっていた場合の話であるが、逆の失敗もまた然りである。

今、成功を夢見て何かのビジネスにチャレンジし続けているとして、10年後には事業に失敗してホームレスの生活を余儀なくされることが分かっていた場合に、そのビジネスを一所懸命に取り組むことが果たして出来るだろうか?

 

人は、未来を知りたがる。

 

私の知り合いの為替トレーダーは、“1分先の未来が予測できればどんなに良いだろう” と言っていた。

これは、私も個人投資家として同感であるが、未来を予測できるのなら、それはせめて1分後までにして欲しい。

死ぬまでの予測なんて要らないし、それを確実に言い当てる占い師がいるとしたら、私は絶対に会いたいとは思わない。

 

私は、自らの力で未来を見ることができる状態になってしまったのだが、それを拒み、パニックに陥った のである。

 

今、考えても、とても恐ろしいことだが、それは本当に見ようと思えば見ることが出来たのだ。

幸いにして、パニック症候群の薬で、このことを阻止することが出来たのだが、もしも未来を見ていたら、私はもうこの世に存在していなかったのではないかとも思う。

 

パニック第二波を受けた後に、びび太の身の回りで起きた様々な現象とは?

そんなわけで、私のパニック第二波は、“未来の予測能力の受け入れを拒む” ことで治まったのであった。

この日のこの出来事から、私の心は常に不安定な状態が続くようになっていった。

しかし、『不安定』といっても、決して鬱病特有の “不安な心の状態” が続くというものではなく、次から次へと次元を超えたことが起こり始めた のである。

まず、感性や直感力が非常に鋭さを増し、普通の男性が気づくことができないことに気づけるようになっていった ように思う。
※これは、今もずっと続いています。

例えば、レストランに入ると、まずレストランの室内全体のありとあらゆる情報が瞬時に入ってくるようになった。

室内の広さや奥行きの空間の演出、壁に掛けられた絵画の細かいデザインの芸術性、テーブルや椅子のレイアウト感、食事と一緒に出されたお皿の小さなアートやグラスの質感まで、細かく目が行き届くようになっていた。

そして、それぞれのアートを創り出した人の気持ちを感じ取り、小さな感動を味わえるようになっていった。
※女性の皆さんは当たり前の感覚かもしれませんが、男性はこのような点はほとんど多くの方は鈍感です。
インテリアの細かい部分になんて、男はなかなか意識が行き届きません。

また、テレビのニュース番組を見ても、これまでとは違った見方が出来るようになった。

今までの自分は、ニュースの内容にしか意識が行かなかったのだが、急にニュースキャスターの容姿(服装や髪型)にまで意識が届くようになったり、スタジオのバックの演出(置き物や絵画等)にも、目が行き届くようになっていた。

ここでも、このニュース番組一つ作るにしても、沢山の人達の気持ちを感じ取り感動を覚えたのだった。

このことは、帰宅した自宅の室内にも及んだ。

妻が部屋のあらゆる場所に、飾っている花や絵画、そして「相田みつを」さんの言葉の色紙にも意識が注がれていった。

 

“こんなにも、
人間って、相手や人を癒したり、
和ませたりするために、
色んなところに演出や工夫を
凝らしているのか?”

 

この当時の私の正直な想いである。

私は、意味もなく妻にひとことお礼を言った。

 

「ありがとう」

 

そして、今、自分の身に起きている、これらの現象を素直に妻へ報告した。

妻は言った。

 

「やっと、人間らしくなってきたんだね…」

 

私は返す言葉がなかった。

更に、この私自身に起きた現象は、人間の作り出すアートに限っただけでなく、普通に街を歩いたり、電車に乗ったときにも起き始めていた。

はっきりと覚えているのは、通勤時の電車の窓から見える “街の風景” に感動したことだ。

 

 







 

街は、様々な色で彩られ、緑一つとっても、そこには深い緑や薄い緑がある。

私は、出勤時にも、電車の窓から見える人間が創り出した造形物や、自然が創り出した創作物に、感動していた。

そして、この “街の風景” に感動した私は、昔良く聞いた尾崎豊さんの同名の詩である『街の風景』という曲を帰宅してからしっかりと聞いてみた。
※『街の風景』の歌詞に意識が行き届き、他のミュージシャンが描く詩の内容に意識が向くようになったのもこの頃からです。
女性の皆さんの当たり前が、男性では当たり前ではないのです。

 

歌詞の中で、特に次の言葉に胸を打たれた。

 

「人生は、キャンバス」

「人生は、五線紙」

「人生は、時を演じる舞台」

 

そして、次に示す最後のメッセージに、私は涙した。

 

『無限の色を散りばめた街の風景』

 

このように、私自身の中で、徐々に色々な変化が起き始めて来ていることを実感し始めていた。

よく聞く言葉をそのまま使わせていただくならば、

 

“感性が研ぎ澄まされてきた”

 

のであった。

 

鬱病の薬を飲んでいたので、その副作用で幻覚症状が出始めているのではないかと思われる方もいるかもしれないが、決してそうではない。

私の周囲の鬱病経験者に、鬱になったときにどんな状況になったのか聞いてみても、一人たりとも私と同様の経験をした人はいない。

 

そして、遂にその時が訪れる… 『覚醒』

日々、目まぐるしい変化が続いた私は、脳が激しく興奮し続けることに戸惑っていた。

風呂に入って湯船に浸かり、風呂釜の端を枕のようにして頭を乗せ、天井を見上げると、脳が心臓を打っているように激しく鼓動していた。

それは、夜眠る間際も続き、不眠症を加速させることとなった。

このことを心療内科の先生に伝えると、先生は「ハルシオン」を処方してくれた。

「ハルシオン」をご存知の方も多いと思う。

「ハルシオン」とは、”睡眠薬” ではあるが、使い方を誤ればドラッグのような幻覚作用をも引き起こす。

イギリスでは、処方が禁止されていることでも有名である。

流石の私も、ハルシオンの服用には、躊躇(ためら)うものがあったが、不眠症を緩和できるのならばということで、処方されたその夜から飲み始めることにした。

ところが、なんと、このハルシオンが私には全く効かなかった。

ハルシオンは、すぐに効果があるため、睡眠前に飲む必要があり、私自身、睡眠前に一息に飲んだ。

すると、どうだろう…。

まず、つま先から徐々に神経の感覚が消えていくではないか。

指先からも徐々に神経の感覚が消えていく…。

それは、徐々に心の臓にまで達し、顔面に遷移してきた。

顎から口元にも神経が無くなる感覚が伝わってきて、鼻を過ぎ、目と耳に来て、最後に脳にまで神経が無くなる感覚が襲ってきた。

 

(「あ、これで全神経が消えて眠るんだな…」)

 

と思い、そのまま脳まで神経が無くなる感覚が達した。

 

そして、、

脳だけが、鼓動を激しく打っていた。

 

全身、ほぼ金縛り状態のまま、脳だけがギンギンだった。

男性の方ならお分かりいただけると思うが、下半身がギンギンになる、あの感覚が脳で起こっているのであった。

 

そんな日々が暫く続いた。

そして、いよいよ私自身にある強い感覚が現れてきたのである。

それは、

 

『覚醒』

 

だった。

 

 

 

 

(つづく)

 

■今回のワンポイント

  • 女性の持つ感性を学びとることは非常に重要である。

 


《次回の予告》

いよいよ後半に突入しています。
『覚醒』これがお釈迦様と繋がりがあるのか?
次回、ご期待ください。


 

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