こんにちは。
オトメと申します。☺
今このページに辿り着いているあなたへ、貴重なお時間を割いていただき大変感謝しております。
プロフィールおよび連載ストーリーを読まれた方でもそうでない方でも、きっとこのサイトの何かにご興味を持たれてお越しくださったのだと信じております。
最近ようやくプロフィールおよびオトメのここ数年の激動のアメリカ人生を綴った連載ストーリーが完成し、
気づけば日本、アメリカ、オーストラリア、フランスなど方々からアクセスしていただけるようになりました。
さて今回のコラムは「友達の犬の世話を二週間した話」についてお話しできればと思います。
シングルマザーな女友達の犬
腐れ縁と申しましょうか、気が付くと何年もの間知り合いでいる同僚っているんですよね。
私オトメは日本でバッチリ大学卒業まで育っておきながら、その直後よりなんと20年以上にもわたりアメリカという世界のフロンティアを行く国で自力で生き延びてしまった、バツイチ子持ちの日本女性です。
勉強ができず、勉強が大嫌いで、何か面白い生き方はないか、と就職大氷河期であった日本を2000年に脱出したあと、
勉強ができる → アメリカでの研究者キャリアを築く
のではなく、
生き延びるために仕方なく勉強して → 気が付いたらアメリカ政府に認められる研究者
になってしまっていたような人間です(詳しくはプロフィールおよび連載ストーリー参照)。
この奇妙な過去10年ほどに渡る研究生活においても、気が付くと何となく私の研究環境や生活環境にウロウロしている同僚というのがいるのです。
彼女はかなり面白い半生を歩んでいる、私オトメよりも五歳くらい若いイスラエル人の白人女性です。
イスラエルの人にはアメリカに来てからも何人かお会いしたことがあるのですが、彼らに共通する特徴は
- 意志が強い
- 好き嫌いがはっきりしている
- 頭がいい
- 人間関係を大事にする
- 歯に衣を着せない物言いをする
などですね。
これは男女に限らず当てはまる特徴だと思います。悪気はないので、あまり彼らのハッキリとした物言いを気にしなければ、とても安定した良好な人間関係が築けるようです。
この同僚の女性もかなりキツイ性格なんで、最初は「おお~、なんかいつも怒ってるみたい。」と彼女の攻撃的な口調に気圧されていたのですが、
時間と共に彼女もガードを下ろし、たまにキツイ口調にはなるのですが、徐々に仲良くなっていったように思います。
私は自分がシングルマザーであるせいか、同じく外国人としてアメリカでシングルマザーとして自馬力で戦う同年代の女性を見ると放っておけない気持ちになります。
なので、好きか嫌いかとは別に、やはりどこかで彼女の様子を見守ってしまう自分がいるのです。
最初にこの同僚の女性に会ったのは、今私オトメが籍を置いている研究所の上司が仕切る、一年に一回行われる一日だけの学会においてでした。
もうかれこれ10年ほど前にさかのぼりますね。早いですね~。
当時の私オトメはまだ博士研究員として元夫と結婚したばかりのころだったと思います。臨床研究なども全く知らない世界でしたし、オドオドしながらも好奇心いっぱいでこの世界に飛び込んだばかりのころです。
学会の会場をうろついていると、自分の興味のある女性と薬物依存をテーマに一日中行われている学会に何となく入り込んだのがきっかけでした。
一体どんな人たちがこの学会を運営しているんだろう、などと目を走らせ、挨拶などして言われるがままに手伝いなどしているうちに、気が付くと運営する側にまわっていたようにおもいます。
産婦人科系でなければ、女性に焦点を当ててそれを専門に臨床研究するコミュニティというのは、まだまだアメリカでも主流ではありません。
従って、さらに切り込んだ女性と薬物依存の問題などというテーマに関わることで、大体どんな人間達がこの世界にいるのかなんて、すぐに把握できてしまうくらい狭い世界となるわけです。
その小さな学会の運営陣の一人がこのイスラエル人の女性同僚でした(ここでは仮にエリーさんとしましょう)。
先ほども申しました通り、彼女はかなり変わった半生を歩んだアラフォーの女性です。
エリーさんがまだ小学生くらいの頃に、大学教授であるお父様と一緒に渡米し、私オトメが今住んでいる東海岸の地域にやってきたそうです。
かなり長い間をこの地域で過ごした後に、また成人したころにはイスラエルの国に戻ったのだと理解しています。
そしてそのお父様の軌跡を追って、彼女自身もこの地域にまた学生として同じイスラエル人の元旦那と一緒に渡米し、お父様と同じ大学を卒業して同じ学科で博士号を取られたそうです。
なんと博士課程にいる間に、二人の女の子を出産、育児を同時にしていたそうです。
そして二人目の女の子を産んだあとに、元旦那の遺伝的な精神病が発症したもよう。その後離婚調停、親権争いをイスラエルに戻った元旦那と永遠に海を越えて今日に至るまで続けている女性です。
彼女は白人女性ですし、話し方や言動もあまりにもアメリカンなので、一見すると実は外国人であることなど全く思いもよりません。
私オトメも20年以上アメリカにいる外国人女性ですが、同じ外国人女性でもこういった見かけや言動・マナーの違いによって随分とアメリカという国でのやりやすさが変わってくるようです。
実際に彼女の場合はこの地域でしばらく子供時代を過ごしていることもあり、この地域のことをよく知っていますし、知り合いや友達にも恵まれております。
その地域や国の文化に良くなじんでいることを、英語では Acculturation と表現し、なじんでいればいるほど生活上のストレスも随分と軽減される、と臨床研究でも言われています。
従って、彼女は政治戦争で常にピリピリしているイスラエルなんかよりも、アメリカ東海岸で過ごす方がよっぽど自分の性に合っている、ということで、元旦那がイスラエルに戻った後も、
一旦は大学で助教授としてイスラエル戻っていたのですが、また2017年ころからか、アメリカの東南地方の大学で雇われ、以来アメリカにいます。
しかし、コロナ禍によってほとんどの人が在宅勤務を強いられている中、やはり自分が子供時代を過ごしたこの辺りの地域が懐かしいという理由でティーネイジャーの女の子二人を連れてそっと周りには内緒で引っ越してきてしまったようです。
従って、私オトメもついぞ最近まで彼女が近所に六か月前から引っ越していたことなどつゆしらず、2021年今年の学会でたまたまおしゃべりしていたときに初めて知ったのでした。
なんだかんだ言ってこんなふうにもう10年くらい何となく知り合いのエリーさんなわけです。
2020年のコロナ禍の最中においては、心臓移植の手術がうまくいかずにお父様が天に召されてしまった、そしてお母様をサポートするためにコロナ禍の最中にアメリカを西海岸から東海岸まで車で横断したり、とコロナ禍においても、ドラマな人生を歩まれている女性です。
シングルマザーで二人の女の子を育てながら、自分の両親にまつわる事態にもたった一人で立ち向かい、体を張って家族を守り支える姿は彼女という人間の逞しさを物語っています。
少しだけ話を逸らすとすれば、こういったドラマな人生を歩まれる彼女というのは、同時にとても直観力の鋭い人でもあるようです。
2020年にご両親がお父様の心臓移植の手術待ちのため、アメリカ西海岸にイスラエルから引っ越されちょうど半年くらいたったときでしょうか。
中々手術の誘いがこない、ということで、またコロナ禍で他にすることも訪ねる場所もないということで、娘さんたち二人を連れエリーさんは西海岸へとご両親に会いに行ったわけです。
みんなで再会を祝い、次の日にはスターウォーズの映画を見に行こうと話しながらその日は床に就いたそうですが、なんと次の日の早朝に突然手術が決行されることになったのです。
何とすごい偶然などと言いながらお父様を送り出し…驚いたことに、それが最後のお別れとなってしまったそうです。
コロナ禍だったせいもあり、直接亡くなったお父様に面会することも許されなかったそうです。
そのあまりのすごい偶然というか、引き寄せの法則の教科書レベルに典型的な話に、私オトメはただただ唖然とした顔でその宇宙的な話に聞き入っていたものです。
やはり人生の最後を迎えるときというのは、猫じゃありませんが、自分でも気が付かないうちに自分の人生にとって重要だと思われる人物にお別れの挨拶をしているものなんですね。
人間という存在の神秘、宇宙の神秘、まだまだ解き明かされないミステリアスな部分はきっとたくさんあるのでしょう。
そしてそのやたらと直観力の強いエリーさんですが、会ってお茶しようということで、随分久しぶりに直接会うことになりました。つい最近の話です。
いろいろと彼女の転職の可能性の話、お父様の話、子育ての話、恋人探しの話など、数時間会話を楽しんでいたのですが、
この夏イスラエルに返していた娘さんたちを迎えにエリーさんがイスラエルに二週間ほど帰郷する、という話になった時、彼女がまだ子犬の時から飼っているメスのシェパードをどうするか、という話になり、気が付けば私オトメの家で二週間面倒を見ることになっていました…
中々勘のよろしい女性ですね、エリーさんは! ( ´∀` )
エリーさんのシェパードを預かる
※この写真に出てくるシェパードですが、エリーさんの犬は本当にこんな感じでした。とにかくデカかったです…
まだ三歳くらいのそれでも体は後ろ足で立てば離婚同居中の元夫の肩に前足が乗っかるくらいの大きなメスのシェパードが家にやってきました。
元夫は犬と一緒に育ったので、本当にうれしかったようです。エリーさんのシェパードも(ここでは仮にシェパードちゃんとしましょう)、とても人懐こくてメスですから気も優しい美しい容姿を持つ犬でした。
同じく同居している住み込みのシッターさんとも面接し、合計三度くらい家に面接に来てからエリーさんはイスラエルへと帰郷していきました。
さあ、何しろ体の大きな犬ですから、床に寝そべって頭をもたげている姿はシェパードらしく堂々たるもの。若いのにも関わらずものすごい貫禄です。
シェパードをあまり近くで見たことはなかったのですが、耳がとっても大きくてピンっと立っており、どんな小さな音も聞き逃さないようです。
実は私オトメも東京の実家においても犬と一緒に育ったのですが、とりあえずアメリカにおいては最近では犬の精神科などというお医者さんもいらっしゃるようです。
このシェパードちゃんは実はまだ子犬だったころにピットボールという嚙みついたらよほどのことがない限り離さないブルドッグ並みにあごのしっかりした獰猛な犬に喉元を食らいつかれたことがあるそうです。
そのトラウマが祟ってか、シェパードちゃんは極度の不安症らしいです。なんと犬の精神科にかかっており、不安症を落ち着ける精神安定剤を毎日飲んでいるというわけです。
10年くらい前にも知り合いの犬がうつ病にかかっているとか何とかで、うつ病に効く
犬用の精神安定剤
を処方してもらっているという話を聞いたことがあります。
私でさえも精神安定剤なんて服用したことないのに、すごい時代になったもんだと感心します。日本では犬用の精神科なんてまだまだ稀有(けう)な考え方なんではないでしょうか。
またシェパードちゃんは体が大きいだけでなく力も相当強いので、取っ手のついたボディスーツを胸のあたりに着ており、散歩用の綱にも首の動きをコントロールするための口紐が付いていたりするのです。
とにかく不安症なため、車や人や他の犬がそばを通ると後ろ足で立ち上がって吠え掛かります。
いじめられっ子がしばらくたつといじめっ子に成り変わっている、ではないですが、結局今の時点においてシェパードちゃんの方が周りの人間や犬たちに恐怖心を与える側になっているのです。
住み込みのシッターさんはそういった暴力的なシェパードちゃんの対応に嫌気がさし、散歩をするのを拒否するようになりました。
私もさすがに近所の人たちに与える心理的悪影響を心配しましたし、なるべく朝早くそして短い距離を散歩するようにしました。
元夫とと言えば、シェパードちゃんのように強く逞しい犬を自分が操っている、という快感に酔いしれており、むしろ何マイルも近所中を散歩し、シェパードちゃんが周りに吠え掛かればきつく叱ったりしていました。
ところで、アメリカっていう国は距離を示すときに「マイル」という単位を使うんですよね。他の国は日本も含め全部「キロ」の単位を使います。
アメリカに来て未だに困るのが、アメリカならではの単位です。何か自分たちは他の国とは違うという特別感を出したいのでしょうか。
マイル 対 キロ
オンス 対 グラム
パウンド 対 グラム
インチ 対 センチメーター
といったように、永遠と単位の両者の対決は続くのです…
話は戻りますが、元夫はエリーさんの残していった説明書は完全に無視し、口紐は可哀そうだと言ってはずし、食べ物も人間の食べるものを一緒にドッグフードに混ぜて食べ、といった具合に完全自己流でシェパードちゃんの面倒を見ているわけです。
しかしながら、元夫の犬好きはとんでもないものであることが今回のシェパードちゃんの一件で分かったのです。
息子たちが日本の実家にお世話になるまで、当然元夫と同じ家に住んでいたわけですが(離婚同居についてはコラム記事をどうぞ!)、毎晩「疲れたんだよ、こっちは」と言っては息子たちの歯磨きを手伝うこともせず、はっきり言って子育て的に見ると
完全に役立たず
だったのです。
したがって今回のシェパードちゃんに関しても、最初は物珍しさから可愛がるだろうが、数日もすれば新しいおもちゃに興味を示さなくなるように、「疲れたんだよ」発言をしてシェパードちゃんの面倒すら見なくなるのだろうと思いきや…
それどころか、毎朝毎晩必ず散歩に行き、夜の散歩など何時間にも及びました。週末などは朝から晩までシェパードちゃんとべったりです。新婚さんの夫婦ですらもここまでベタベタしないだろうというくらいの寵愛ぶりでした。
おかげでシェパードちゃんも元夫にものすごくなつき、夜も同じ床に就く、という具合にまるで元夫とシェパードちゃんは長年連れ添った老夫婦のよう。
これには私も驚きましたね。なんだよ、やればできるんじゃんっと呆れて遠くから眺めておりました。
もちろんたった二週間のことですから、彼も期限があると分かって一生懸命シェパードちゃんをもてなしていたのかもしれません。
一方でこの私オトメはシェパードちゃんがお庭好きであることを知り、なるべく芝生で寝そべってゆっくりできるようにと、一生懸命計らったおかげでとんでもない事件に巻き込まれてしまったのです。
一週間くらいたって少しシェパードちゃんが家の環境に慣れてきた頃だったでしょうか、土曜日の早朝にシェパードちゃんに起こされ眠い目をこすりながら朝のお散歩に出かけました。
無事おトイレをすませ、朝ごはんと処方された不安症のお薬もあげたあとに、裏庭に行きたがっていたのでシェパードちゃんを木の柱につないである紐につなげ、私オトメは朝の支度をしに一旦うちの中に戻りました。
15分くらいしてからでしょうか、ふと外を見やってシェパードちゃんの様子を伺おうとしたときのことです。
…シェパードちゃんの姿が見えない
「え?どこどこ?…ええええええ!!!!!
つないであったはずの綱の先にシェパードちゃんがいない!!!!!!!!
え、どういうこと、これってどういうこと?
え、逃げたぁーーーーー!!!!!!」
土曜日の朝からこんなにパ二クッたことは今の今まで一度もございませんでした。
もうその時のオトメと言ったら、真っ青なんて言葉じゃ済まされないほど背筋が完全に凍り付いてしまったのです。
「ど、どうしよう…」
当てもなくとにかく外に飛び出し、早朝なので大声でシェパードちゃんの名を呼ぶこともできず、とにかく血眼になって近所をウロウロしながらシェパードちゃんを探し続けたのです。
でも、いない、いないんです。
どうしよう、どうしよう…なんてことしてくれたんだよ、シェパードちゃん、と恨めしく思いながら本当に心配になってきました。
それというのも、何しろここはアメリカ。
まず合法で猟銃を所持できるのがこの社会なんです。
従ってあの体のデカい精神不安定なシェパードが吠えて後ろ足で立った日には、いつかはるか昔にハロウィンで言葉がわからず家の中に勝手に上がり込んだ日本人の留学生が猟銃で撃ち殺されたように、簡単に不法侵入者、または侵入犬として撃ち殺される可能性は十二分にあるわけです。
そして次の可能性は車です。
オトメの住む辺りは郊外ですから車が右往左往する場所です。
土曜日の早朝だからと言って二日酔いの大して注意もせずに運転している若者が早く家に帰りたいあまりにスピード制限など完全無視で暴走していることはやはり十二分にあり得る話なのです。
実際に私オトメが西海岸にて博士課程にいた時に、日本人の留学生が夜中に横断歩道を渡っている最中に酔っ払い運転によってひき殺された、という事件がありました…
全く他人ごとではないのです。
そしてさらに心配なのは、今度は吠え掛かり周りに飛び掛かった挙句に、その相手が小さな子供やましてや女の子であった日にはどうしよう、ということです。
その責任者として私オトメが一生そこで起きた傷害事件の償いをさせられることすら訴訟社会であるアメリカでは十二分にあり得る話なのです。
要するに責任の取れないことをするな、という話になってくるのですが、実はこのシェパードちゃんはなんと自分で口紐を見事噛み切り、裏庭の向こうにあるもうちょっとお金持ちの住むお家の裏庭に入り込んで元気に楽しく駆け回っていたようなんです。
走り回って帰ってきて、慌ててエリーさんにビデオコールをして様子を知らせようとしたときに、シェパードちゃんの吠え声を聞きつけ、裏庭の向こうの隣人のそばで楽しそうに駆け回っているシェパードちゃんの姿を発見したのでした。
彼女のこういった一連の行動には今回は本当に驚かされました。
それというのも、エリーさんによれば、シェパードちゃんは精神安定剤のせいか、散歩もあまり好きではなく、いつも家の中でぐーすか寝てばかりいる、というのです。
しかしながら、私たちがみたシェパードちゃんはそんなエリーさんの描写とは正反対の元気で冒険好き、そして大変自己主張の激しい雌犬だったんです。
二週間たった今朝、まだ夜中の仕事から帰ってきていない元夫の気持ちもつゆ知らず、イスラエルから無事戻ってきたエリーさんとその娘さんたちに迎えられ、シェパードちゃんは元気にお家に帰って行きました。
シェパードちゃんを二週間飼って思ったこと
途中は気が狂うかと思った事件も起きましたが、無事にシェパードちゃんもご主人の家族の元へ帰り、めでたしめでたし、という訳ですが、
今回の二週間の間に、今まで一体犬と一緒に本当に育ったのかい、と突っ込みたくなるほど犬について学ばされた二週間となりました。
かつて、私の犬好きの同僚がお互いの犬の写真を見せ合ったり、犬話で盛り上がったりしているとき、自分も犬と一緒に育ったくせに、全く共感できないでいる自分がいました。
同席している犬好きの同僚にもその白けたムードがはっきりとわかるほど、私オトメは完全に白けており理解できない状態だったのです。
ところが今回、二週間だけでしたがシェパードちゃんを飼ってみて、
犬ってなんて頭がいいんだ
ということに驚かされたのです。
シェパードちゃんはこの短い間にほぼ瞬時に家の中の人間がどういう役割を担っているか等、本能的に見抜いていたのです。
もちろん私は稼ぎ頭でありこの一軒家を完全に経済的に支えた家主でもあります(今は生活費等は経済的に安定しつつある元夫にどんどん任せていっておりますが💦)。
そして元夫は家の修理などをし、維持を任されている番頭さんみたいな存在です。
そして私たちに雇われている住み込みのシッターさん。
シェパードちゃんはこの三人の人間関係をちゃんと洞察し見抜いており、それぞれの役割に応じて接していっていたのです。
例えば、元夫がいないときは基本的には住み込みのシッターさんに遊び相手になってもらう。
そして元夫が家に戻ってきたら好きなだけ元夫とべったりしていてよい。どんなワガママも聞いてもらえる。
しかし、食事や便意など、生命にかかわる重要事項はこの私オトメに訴えれば一気に解決する。
ものすごくよくわかっているんです。
今まで犬という存在をどれだけ馬鹿にしてきたか、恥ずかしくなるほど犬って自分のおかれた立場というものを本能的に理解しているんですよね。
そして言葉の通じない動物に本能的に理解される自分の家主としての立場ですが、これって人間社会における立場にも直結する話だと思うのです。
つまり、自立した研究者としての立場、これを近年10年くらいかけて築き上げたわけですが、それに加えてその前の10年間はアメリカ社会で独り立ちした自立した日本女性としての立場を築き上げたわけです。
要するに私オトメという存在はアメリカ社会において外国人として日本女性としてそしてキャリア・ウーマンとして
超自立した存在
となりあがったわけですね。
そしてその自立した存在感というのは、犬という言葉の通じない動物にすらわかってしまうほど本能レベルで刷り込まれている類のものらしい、ということなんです。
最近になってですが、2020年のコロナ禍直前にオンラインを通じて知り合った日本人のライン・コミュニティの方たちがおります。
女性の自立を応援する、というモットーのもと、精神的そして経済的自立を応援するネットワークの方たちです。
この縦社会、大不況の日本社会でそれはそれは自由に、そして想像力豊かに自分たちの持つありとあらゆるビジネス、投資、そしてスピリチュアルなネットワークを駆使し、
マルチ・ネットワーク(ネットワークのネットワーク)
を作り上げクリエイティブな人生を歩まれている人たちです。
私オトメもアメリカ社会でのあまりに激動の人生に疲れてしまい、自信を失った時期があります。英語社会やアメリカ文化に対する拒絶反応に悩まされ、それでいて日本に今更帰る場所もない。
もちろん、一からやり直せばいいんだ、とおっしゃる方もいるでしょう。
しかし、これだけ心身ともに苦労して築き上げた自分をキャリアを全て捨て去って一からやり直すほどの勇気とエネルギーはもう残っていませんでした(詳しくは連載ストーリー参照)。
そんな個性的でトゲのある私オトメを優しく明るく迎え入れてくれたのがこのラインコミュニティの方たちです。
とても現実的な思考を持ちながら、同時に大きな夢を語り合い、そしてそれを日本のみならず国際舞台で実現していこうとする人たちです。
まさに私オトメの登場は彼らから見ても完ぺきなタイミングであったと言えるでしょう。
ずっと日本社会で居心地の悪い思いをしてきたオトメですが、生まれて初めてといってもいいほど
私らしくいられるコミュニティ
を見つけたと思いました。
その直感は本当に正しく、一年半ほどのお付き合いをさせていただいてきていますが、今日に至っても
- アメリカ社会にどう進出していくか
- その反対に私オトメという個性をどうブランディングするか
- そして一緒に人生をそしてビジネスを楽しむコミュニティに広げていくか
そんな会話を毎週しながら、その流れでこういったオトメの半生と現在を形に残していく
ブログ資産化システム(特許取得済み:特許って要するに超オリジナルだよというスタンプ)
を作り上げるようにも至りました。
自分自身をありのままに表現していく、それも日本語で海の向こうにいる日本の人たちに向かって…
オトメの中でも夢は広がるばかりです💕
※因みにラインコミュニティの方たちは日本の方たちなので、もしご興味があればこのページの一番下にある、そのコミュニティのリーダーでもある男性の波乱万丈な人生音声レター「びび太の部屋」へぜひライン登録してみてくださいね。
またラインコミュニティの人たちとの出会いを通じて、自分を大事にする心持ち、生き方を取り戻すにつれて、最近になって素敵な出会いをアメリカでも果たしました。
素敵な出会いと言っても、彼氏ができた、とかそういうのではないのですが、
そのアメリカ人の白人男性との出会いにより、自分がこれまでの人生を歩んできた意味がやっと理解できる、そして自分自身が認めていなかった部分を自分がやっと受け入れ誇りに思えるようになった
そういう割と精神的な意味で貴重な出会いを果たしたのです。
私オトメが自分の中で受け入れられないでいる部分というのは、実は私オトメは大変に荒々しい一面を持っており、このアメリカでの20年以上に渡る生活においても、そういったダークな一面が私を支えてきたといっても過言ではありません(詳しくは連載ストーリー参照)。
人の好さそうな風貌を一見すると持つ私オトメはそう見えないだけに、そういった一面を垣間見た人たちは戸惑ったり私を怖がったり精神病扱いしたりしてきました。
私オトメ自身もそういった自分が今までのアメリカでの人生を守ってきてくれたのですが、同時に女性としてどうしてもあまりに女性らしさからかけ離れたその部分を自分の中で持て余してしまうわけです。
実は2020年ラインコミュニティの人たちと出会った同じくらいの頃に、研究を通じて出会った博愛精神に満ちた元アメリカ特殊部隊出身のアメリカ人の白人男性との出会いを通じて、生まれてはじめて
荒くれモノである私オトメって超かっこいい
と自分の中で常に女性としての罪悪感の元凶となっていた部分をついに誇りに思うことができるようになったのです。
アメリカ特殊部隊というのは世界最強の軍隊と言われているほどですから、心身ともに強靭な方なのだと思われます。
別に元特殊部隊さんが私に何をしたわけでもないのですが、会議中のふとした発言などに、彼からの私に対する偉大なる敬意を感じ取ることができたんですね。
どうして?なんで?と聞かれると…もうこれは感覚的なというか本能的なものなので、なんと言ってよいかうまく説明できないんですが、
エネルギー的というのか、私の会議中の発言に対する感謝と敬意の気持ちのこもったコメントや私の存在をどこかで気にかけていてくれる、なんだか包み込むようなオーラ、を元特殊部隊さんから感じていたに違いありません。
なにしろ、アメリカ特殊部隊における訓練というのは通常の軍隊における訓練とは随分異なるようで、要求される身体的知能的レベルというのは半端じゃないようです。
そして、彼らが特殊部隊を去る頃には世界のどこでもどんな社会においてもやっていける
正真正銘のプロ
になるんだそうです。
そう、まさに彼から感じ続けていた敬意というのは
プロとしての敬意
だったんですね。
まだ特殊部隊というのがどんなものなのか知らなかったので、後になってまさに元特殊部隊さんから感じていた敬意そのものを表すような訓練内容であったことを学んだときにはさすがのオトメもちょっとビックリしましたね。
荒くれモノである部分の私って本能レベルにおいて相手からのエネルギーを嗅ぎ分けているようなんです。
元特殊部隊さんのおかげで(って彼は何もしていないんですけど💦)、私オトメは生まれてはじめて自分の全貌を理解し、そしてその全貌を誇りに思えるようになったのです。
なんか相手の存在だけで自分が元気づけられる、とかよく言いますけど、特に言葉をかわし合わなくても、文字通り相手の存在とそこから発せられるエネルギーだけで私オトメの中の荒くれモノである部分が癒やされてしまったのですね。
そして向こうもおそらく然り、私オトメがどれだけ激しい人生をアメリカ社会において乗り越えてきたのか、全く知らないわけですが、私オトメが醸し出す
自立した一人の人間そしてプロとしての誇り
を本能レベルでかぎ分けていたに違いないのです。
何かを体得した人間というのは、相手が何人であろうとどんな動物であろうと、エネルギーを通してその存在感を伝えることができるのだな、と改めてシェパードちゃんを通じて学ばされたのです。
因みに、犬というのは主人に完全に忠実にあるが故、それを無条件の愛と評して癒しの対象とする人たちが多いようです。
エリーさんもそうですし、住み込みのシッターさんや私オトメの母親も同じようなことを申しておりました。
私オトメの個人的な感想になりますが、自立した人間として言わせてもらえば、
自分のことは自分が一番よくわかっている
がゆえに
自分自身が一番自分を癒すことができる
と感じました。
さらに言わせてもらえば、シェパードちゃんのように非常に繊細で賢い犬を飼うと、彼女がどんな心境でいるかが常に気になってしまい、逆に私にとっては癒しになるどころかプレッシャーでしかありませんでしたね。
まあ、人それぞれってことだと思います。
※波乱万丈で神秘的な人生をおくり、のち精神的豊かさを経済・人生の豊かさへと具現化させ、オトメを絶望の淵から心身ともにそして経済的に見事に救ったカウンセラーおよびリーダーの人生音声レター「びび太の部屋」公式ライン(音声ダウンロードには800316uを打ち込んでくださいね)
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