こんにちは。
オトメと申します。☺
今このページに辿り着いているあなたへ、貴重なお時間を割いていただき大変感謝しております。
プロフィールおよび連載ストーリーを読まれた方でもそうでない方でも、きっとこのサイトの何かにご興味を持たれてお越しくださったのだと信じております。
最近ようやくプロフィールおよびオトメのここ数年の激動のアメリカ人生を綴った連載ストーリーが完成し、
気づけば日本、アメリカ、オーストラリア、フランスなど方々からアクセスしていただけるようになりました。
さて今回のコラムは「アメリカ政府は世界のリーダーでありつづける」について少しあなたと一緒に考えてみたいとおもいます。
私オトメから見たアメリカという国
私オトメはかれこれもう20年以上もアメリカでほぼ自力で生き延びてきてしまったサバイバーです。
そして一応これでもバツイチ子持ちの40代半ばの女性です(詳しくはプロフィールおよび連載ストーリー参照)。
勉強ができず、勉強が大嫌いで、何か面白い生き方はないか、と就職大氷河期であった日本を2000年に脱出したあと、
勉強ができる → アメリカでの研究者キャリアを築く
のではなく、
生き延びるために仕方なく勉強して → 気が付いたらアメリカ政府に認められる研究者
になってしまっていたような人間です。
言葉もろくにしゃべれず社会や文化にも全く疎い、大人の体をした赤ちゃんのような状態から、20年たったころには、赤ちゃんが成人式を迎えるがごとく、私オトメもアメリカ政府に一人前の研究者として認められるほどにまで見事成長を遂げたわけです。
それも、一人の自立した社会人どころか、アメリカ人でさえも中々達成できないような立場にまでのし上がってしまったわけですから自分でいうのもなんですが大したものです。
そしてここまでくれば当然バラ色の研究者人生が目の前に開けるのだ、と信じ切っていたわけですが現実はむしろ逆、さらなる地獄が待ち受けていたのです。
同僚は常に私の邁進をどう阻止するかまたは利用するか、私が授与された研究費をどう横取りするか、そんなことばかり考えているようでしたし、
せっかく現在籍を置いている研究所に遠隔雇用されたにもかかわらず、そういった心無い同僚や事務の人間達のおかげで自分の立場はどんどん危うくなるばかりでした(詳しくは連載ストーリー参照)。
そういった中、糸の切れた凧のように、2020年前後から生きる希望も気力も尽きた状態となり、一体何のためにこの20年間非人間的なレベルで頑張り続けてきたのか、その自分の誇るべき過去さえ誇れない状態に至ってしまったのです。
誰も信用できない、誰も頼れない、生きていても意味がないしもう疲れた、これからこの環境で生き続ける自信もない
そういった精神状態はいわゆるうつ状態だったのだと思います。もう尽きてしまっている状態なので無理に自分を奮い起こそうと思っても奮い立たないんですよね。
私オトメから見たアメリカという国は見方次第で
天国とも地獄ともなる、本当の意味で自由な社会
だと思っています。目的を持ちそれに向かって邁進している日々、大変ではありましたが大変実り多くある意味充実した毎日でありました。
日本では私オトメはまさに醜いアヒルの子状態でして、日本社会で自分が活躍できる居場所というのが見つからない状態でした。
父親があまりに個性が強くそれでいて不器用な私を見かねてアメリカ留学を進めたほどです。
従って個性が強かろうが変な人間であろうが結果さえ出せばとりあえず認めてもらえるという懐の大きいアメリカ社会は私オトメが自分を確立していくにはカッコウの場所だったのです。
しかしそんなオトメですら、自分の限界を感じるときというのがあり、やはりアメリカ社会の中ですら異色の存在である私オトメはいくら懐の大きいアメリカ社会とは言え、死ぬその日まで自分の居場所など確立することなくこれまで通り非人間的レベルで戦い続けなければいけないのか、と今度は逆に絶望感に陥ったわけですね。
2020年前後、アメリカ社会で生き続ける自信もなくなり、かといって今更日本とどうかかわってよいのかもわからない状態にあるなか、たまたまインターネットを通じて「女性の自立を応援するラインコミュニティ」と出会うに至りました。
中年期に差し掛かった女性たちがどう日本社会において精神的にそして経済的に自立を果たしていけばよいのか、いろいろとヒントになる情報を共有しお互いを支え合っているのがこのコミュニティの主旨です。※因みにご興味のある方はこのページの最後にライン登録して音声をお楽しみください。
出会ってかれこれ一年ちょっと経ちますが、こういった日本の方たちともアメリカや世界を舞台にビジョンを実現し、経済を発展させていく準備段階へと入っています。
このブログを立ち上げるに至った過程にも彼らのリソースとサポートが大きく影響しているのです。より多くの志を同じくする日本の方たちと繋がっていきたい、そんな想いが基となっています。
また、少し精神的そして経済的な新しいよりどころと希望が見えてきたおかげで、本当に自由な市場であるアメリカ社会で自分のこれまでと可能性を全開にして挑んでいく余裕が生まれてきました。
コロナ禍を経て、二人の息子を東京の実家に預け日本でまともな教育を受けれるように計らい、彼らは今現在引きこもりになることもなく、元気に楽しく自分の母と共に暮らしています。
こういった精神的そして現実的な時間的・経済的余裕のおかげで、私オトメはますますこのようにブログを更新したり、研究活動に精を出すことが可能となったのです。
そうなると、今まで絶望的でしかなかったアメリカでの環境にも少しずつ希望が見え始めてきました。
周りにいくら面白い人材や機会があっても自分が見ようとしなければ見えない、そういった経験を最近になってしたわけですね。
研究活動の一環として知り合った人の中に、世界最強の軍隊と言われているアメリカ特殊部隊というのがありますが、なんとそこで八年間も務めあげ、その間に二度ほどアフガニスタンへ紛争の最中医療従事の目的で送られたというアメリカ人の白人男性がいます。
最初は「へ~、何だかいかめしい背景を持つ人だなあ。」くらいにしか見ていませんでしたし、2020年のコロナ禍の中、ズームで初めての会議をしたときなど顔出しもしてくれませんでしたから、実は第一印象はあまり良くはありませんでした。
それでも実は彼は最初から私オトメの研究に対する誇りと真摯な態度にいたく感心していたようで、今ではあるプロジェクトを通じて二人それぞれに医療研究チームをサポートする関係となりました。
個人的な付き合いというのはあるようでほとんどないのですが、彼が私に対して非常に敬意を感じているその背景には、特殊部隊訓練中に彼の中にしっかりと埋め込まれた
プロとしての意識
および特殊部隊のモットーでもある、
抑圧からの解放
という彼のアイデンティティがおそらく私オトメの姿を通じて激しく揺さぶられたのであろうと想像しています。
まさに私オトメは研究者としての自分をものすごく誇りに思っていますし、この20年間にわたる自分との戦いはまさに日本社会およびアメリカ社会による抑圧から自分を解放するに他ならなかったわけです。
彼から何とはなしに感じる敬意は、「私オトメはこういったアメリカ人男性にも認められるほど誇り高き人間なんだ」と裏切りと搾取にばかりさらされてきた私オトメを癒し自信を与えたのです。
このようにして、ひどく孤独で絶望感に満ちた状態から今度は日本とアメリカ両方を股にかけ、どんなクリエイティブでワクワクする人生を創造していけるだろう、という
未来に対する恐怖というよりむしろ好奇心
で心がいっぱいになっていきました。
日本人から見たアメリカ社会
私オトメはこのようにアメリカ社会の中にどっぷりとつかった状態からアメリカ社会に対する見解を述べていますが、日本にいる人たちとお話をしていると大抵の場合はアメリカに対する憧れをまず一番に感じます。
従ってアメリカという国で20年以上も何とか生き延びてきた私オトメを前にすると、ほとんどの場合は良い意味でその経歴に関心を示したり感動してくださったりしてくださいます。
数人ですが、そもそも皮肉な一面を持っている方々などは、むしろアメリカ政府が戦後の日本に入り込んできて実質植民地化してしまったという見方をする人もいらっしゃいますし、
またアメリカにご両親の関係で数年過ごしたことがあるなどの場合は、むしろ日本の良さを主張してくる方などもいらっしゃいました。
また、東京の実家に直接帰る前に小休止として東京のとあるゲストハウスにコロナ禍に入って以来何度かお世話になったことがあるのですが、そこで出会ったイギリス人やハーフのアメリカ人(半分日系で半分欧米系)などはアメリカのことをボロクソに非難しておりました。
別にそれぞれの国にはそれぞれの良さがあり、それはその時代その個人の事情によって良くも悪くも受け取れるものだ、という純粋に客観的で中立的な立場を取ると、そういった人たちは
「じゃあお前はアメリカが好きなんだな。」
というそれこそ激しくバイアスのかかった攻撃的な反応をしてきました。
どちらにせよ、ブログランキングの留学というカテゴリーを見ても、アメリカへの留学に関する記事が他のどの国への留学よりも多いですし、やはり日本人にとってアメリカという国は特に戦後以来大きな存在であることは間違いありません。
例の帰国のたびに最近お世話になっているゲストハウスのオーナーさんなどはたまたまニューヨークのマンハッタンで企業に学費を出してもらいながら大学院に通い、大変に充実した日々を過ごしていた時代があったため、もうそれはそれはアメリカびいき。
誰が何と言おうと彼の中ではアメリカという国は素晴らしい、豊かだ、刺激的だ、おおらかだ、という良い印象しかないようです。
そしてこのオーナーさんは年代的にもちょうどアメリカのサポートを得ながら日本が高度経済成長を果たした時の人ですから、戦後どのようにアメリカが日本の復興を助け今に至る経済大国に仕上げたかを目の当たりにした世代でもあります。
従ってアメリカで何とか生き延びている私オトメに対してもオーナー夫婦は本当によくしてもらっているのです。
またオーナーさんは自分がアメリカ国内でも最も活気のあるニューヨークにいたせいもあり、アメリカ社会の厳しさも痛感したようで、ちょうど彼の娘と同世代にあたる私オトメのことを心から応援してくださっているのです。
先ほどの女性の自立を応援するラインコミュニティ、元特殊部隊さん、そして東京のゲストハウスのオーナーさんにいたるまで、コロナ禍に入ってからまた今までとは違ったタイプの人々の出会いに恵まれ、私オトメもこのように今までとは一味違う人生が自分づくりの道が見えてきたという訳なんですね。
コロナ禍が世界をひっくり返したように、私オトメの人生も一旦ひっくり返り、世界も私オトメも新たな人生を築き始めているようです。
これを読んでいるそこのあなたとも早くお話しできる日がくるといいですね!
さてさて話は戻りますが、愛すればこそ憎らしくもなる、というように、日本人の中でのアメリカ人またはアメリカ社会で活躍する人物に対する想いというのは実はそう単純でもなく、結構二重人格的なところがあるな、ともしばらくの交流を経て私オトメは感じるに至りました。
やはりアメリカというのは世界の最先端を行く、ありとあらゆるツワモノが勢ぞろいする世界の舞台という意識は当然あるわけです。
従って私オトメと出会うことによって、多くの人は自分もその一部になったのだと一種の錯覚をおこすようなんですね。
それにはおそらく私オトメがあまりにも馴れ馴れしく普通な感じの中年日本女性なので、
「なんだ、この人にもできるなら、私にも俺にもできないことはないはずだ」
と心のどこかで感じられるのではないかと思います。
そして実にその感覚は正しく、私という特別な才能にも特権にも恵まれていたわけではない一人の普通の日本女性でも毎日何かしらの努力をしていればアメリカ社会という何の保証もない何が起こるかわからない荒々しい環境においても逞しく自分の道を切り開いていくことは可能なのです。
しかし同時に、自分の身を守るためにおそらく本能レベルというか動物的なレベルにおける直感力や洞察力もありとあらゆる経験を積むにしたがって身に付いて行ったことと思います。
そしてそれは、いわゆる「能ある鷹は爪を隠す」ではないですが、必要な状況に陥らない限り作動しないような自分の中に深く隠された部分でもあると思うのです。
つまり常に目を光らせていないとどこから槍でつつかれるかわからないような一種の戦場に身をおいてこそ磨かれる自分の一面でもあるわけです。
ただそういった猛々しいオトメの部分というのは知り合ってしばらく経った日本の方にはむしろ
何だか得体のしれない何かを持っている人間
というようにも映るようです。
それというのも、相手の勝手に美化しすぎた私オトメのイメージというのが先行しすぎますと、だんだん一種の精神的な依存状態のような人間関係へと移行していくようなのです。
従って私オトメが関係を一歩前に進めようとすると、これは男女限らず途端に怖気づいてしまったり、逃げ出してしまったり、見て見ぬふりをし始めたりするようです。
どういう時にそういった状態に陥るかというと、大抵の場合実際に一緒に何かプロジェクトをやろうとしたり、ネットワークにお誘いしたり、交際を深めていこうとしたりしたときですね。
その時になっておそらく初めて、「この一見普通に見える中年の日本女性だが、アメリカで20年間もほぼ自力で生き延びてきたような人間でもあり、実際に深くかかわることに躊躇」してしまわれるようなのです。
日本という社会は私オトメも育った社会なのでよくわかりますが、多様性というのがあまりなく、大抵その人がどんな人生を送ってきたかというのはわかりやすくパターン化されているように思います。
- 大学卒業して就職・結婚・子育てする人
- キャリアウーマンとしてバリバリ活躍する人
- 専業主婦としてつつましく家庭を築く人
- ベンチャー企業など自力で経済を打ち立てる人
- NPOなどの組織で活躍する人
- 貧乏でフリーターを続けながら芸術的な活動に専念する人
- 芸能人
- ヤクザ
…とまあ、こんな感じですよね。したがって自分で自分の道を切り開くというのは、実は日本社会では逆にやりにくかったりするわけです。
そして彼らの私オトメに対する憧れと警戒心というのは、それこそまさに日本人が日ごろからアメリカ社会に対して感じている二重人格的な想いそのものであるように思います。
アメリカという国は歴史が浅いにもかかわらず、実力主義、個人主義、資本主義を貫いてヨーロッパとうまく掛け合いながら実質世界のありとあらゆる国や政治に多大な影響力を持つようになった、ドラえもんで言えば
ジャイアンみたいな存在
なんだと思います。そうなると、そういった強い存在に対して憧れの気持ちを抱くとともに、あまり近づきすぎると今度は自分が何かとんでもないものに巻き込まれてしまうのではないか、という警戒心も生まれてくるのでしょう。
アメリカ人から見たアメリカ政府
2020年にアメリカの大統領選挙が行われ、トランプ政権がたったの四年であっけなくバイデン政権と交代が決まった時、この過程も日本も含め世界中の注目の的となりました。
自国の選挙に夢中になるのは仕方なくても、アメリカ以外の国がアメリカ人同様に大統領選挙にここまで夢中になるなんて言う話は他の国の選挙においては聞いたこともない話です。
というのは、それだけアメリカ以外の国はアメリカ政府からの介入・影響を既に十分受けているからであり、アメリカがどういった内閣に切り替わるのかというのは、自国の情勢にもほぼ直接的に影響するくらい重大な問題なのだと思います。
大統領の政権交代が決まった時に、Newspicksという番組の一つでコメンテーターの一人が
「アメリカはこれからも世界の中心で居続けようとするのですかね」
みたいな発言をしていたのを覚えています。
ここではっきり言っておきたいのは、アメリカという国は歴史的にありとあらゆる人種で構成されており、それだけに世界情勢に直接的影響を及ぼしやすい立場に最初からあるのです。
歴史的にありとあらゆる国を植民地化してきたイギリスからアメリカに移民としてやってきたときから、まずアメリカの原住民たちを完全に支配し、そのうちイギリスからも独立宣言を果たした国です。
アメリカの歴史というのはもう最初から自然な流れとして世界の中心的役割を担うマグマのような存在であり、最初からそう言う位置づけにある国は
これから中心的な存在であり続けようとするかではなく、何が何でもあり続ける、というかこれほどその役割に長けている国は国として他には存在しないのです。
アメリカ史上最悪のテロ事件とされる、2001年に起きた9.11事件の際も、アメリカ国内はおろか世界中が震撼としたものです。
最近になって、北朝鮮に20年以上も拉致されていた日本男性が書かれた手記を読みましたが、9.11事件が起きた時、反米で知られていた北朝鮮はアメリカが自国に攻め込んでくるのではないかと国全体に緊張が走ったと言います。
もしも自分たちがテロ事件を起こしたアフガニスタン出身のグループ、アルカイダを支援しているなんていうありもしない誤解を受けたらどうしよう、とニュースキャスターも含め、主観的なコメントは一切控えられ客観的にニュースを報道するにとどまったと言います。
このように、日本のみならず、北朝鮮のように他のアジアの国もアメリカ国内で起こる事件や変化には神経をとがらせているのです。
私オトメは当然アメリカ国内にいますから、共和党か民主党かという政権争いは自分の研究職や生活に直接的影響を及ぼすものとして半場お祭り騒ぎ状態でした。
しかも今回の大統領選挙はMail in Ballotといってコロナ禍を配慮して集団を避けるため、郵便投票を緊急に許可したため、なんと投票日の火曜日から四日も経ったあとの土曜日になるまで投票結果がハッキリしない状態となったのです。
多くのアメリカ人は火曜日の夜ほぼ徹夜でテレビにかじりつき、特に民主党にひいきされがちな国家医療の研究機関の運命を左右するものとして、私も含め多くの研究者は自分のキャリアの運命を握りかねない大統領選挙は単なる一国民として以上の関心を持たざるを得ませんでした。
週末ごろには皆心身ともに疲れ果て、このまま一か月くらい投票結果がハッキリしないのではないかと思いきや週末の土曜の朝についにバイデン大統領当選が決まったのです。
そしてこの選挙は多くのキャリアウーマンにとっても意味のある選挙となりました。アメリカ史上初めての女性副大統領ハリスの登場です。
ハリスが就任式でスピーチをしている姿を見てさすがの私オトメも瞳が潤ってしまうのを避けられませんでした。
面白いなと思ったのは、アメリカやアメリカ以外の多くの国の女性たちはハリス副大統領の就任に大きく共感し勇気づけられたのですが、
日本の方たちからそれほど大きな反応を得なかったことです。
女性の自立を応援しているラインコミュニティも含めあまりこのことに対する反応は薄く、私と当時それなりに親しくしていた日本男性何人かも、ハリス副大統領就任に関して無関心でいるか、中には
「あいつ、相当な悪者らしいですね。」
なんてハッキリ言って見当違いな発言をしてくるような日本男性までいました。
問題は彼女が善良な人間であるかどうかではないのです。
事実として、女性がアメリカ大統領の歴史に名を遺した、ということが凄い事なんです。一人の女性がアメリカの歴史を変えたのです。
ここが日本とアメリカ社会の一つの大きな違いかな、と思います。
アメリカ社会は
結果が全て
であるのに対し
日本社会は
結果ではなく過程のほうが大事
という考え方が根強いのではないでしょうか。
これは実は英語と日本語の言語構造の違いにもはっきり表れていると思います。いつからだか、日本人の間には半永久的に存在し続ける英語に対する劣等感が国民的にはびこるようになりました。
しかし、完璧主義で謙虚さを美徳とする日本文化だからこそこういった劣等感がはびこったというよりは、なんでもいいから結果を出すこと、変化を求めることを重要視するアメリカとは正反対の過程を重視する日本文化が大きく影響しているように思えます。
もちろん自分の英語が英語圏の人間に通じるかどうか、ということも重要でしょうが、他の国の人間に比べ日本人ほど発音や文法を意識してこだわっている人種を見たことがありません。
かの私オトメも今ではこの国で育ったと自己紹介しても違和感も感じられないほどアメリカ社会、アメリカ英語に馴染んでしまいましたが、かつては発音や文法に強くこだわっておりました。
ただその理由が、たまたま標準英語を話す人間が周りに多かったこと、白人層で占められていたため、見かけも文化も違う人間がなるべく相手の関心を自分にひかせるのには、アメリカ英語を話せるようにするしかなかった、というだけです。
そして残念ながら結果を重視するアメリカ文化というのはアメリカ政府が常に世界情勢の中心的役割に立ちつづけるには有利に働くようです。
手段を選ばずにとにかく世界的中心に立つという結果を出すことに全力を注ぐわけですからね。
しかしそんなアメリカだからと言って、ドラえもんでいうジャイアンのようでいられるかといえば、実は必ずしもそうでなかったりするのです。
2013年といえば、すでに10年近く前になってしまいますが、ある有能なコンピュータ技術者、エドワード・スノーデンがアメリカ政府の国家安全保障局(NSA)および中央情報局(CIA)の極秘情報を見事持ち出し、
都市伝説として噂となっていた、アメリカ国民をはじめとして世界中の人間に対する国際的監視網の実在をメディアを通して訴えた年でもあります。
その後に、香港に駐在していた彼は香港政府の助けを借りて見事ロシアのモスクワまでたどりつき、今現在に至るまで奥さんやまだ一歳にも満たない赤ちゃんと一緒に身を潜めているそうです。
まだ当時若干29歳という若さで、彼は人生そしてその後の世代をかけてアメリカ政府の不正行為を告発し何とアメリカ政府全体を敵に回してしまったのです。
一体彼の今後の人生はどう変わっていくのか、そしてまだ赤ん坊でしかない息子さんの人生は…アメリカ政府の有り体を前に、
私オトメはこれから一生いや世代を超えて続くであろうスノーデン氏とアメリカ政府間との闘いを考えただけでも気が遠くなるのです。
アメリカ政府もさすがにスノーデン氏がそこまでやるとは夢にも思っておらず、機密情報持ち出し・泥棒の罪を告発する、スノーデン氏を何としてでも逮捕せよ、彼のアメリカのパスポートを無効にせよ、とそれはそれはスノーデン氏の社会生命を完全に断とうと必死でした。
アメリカ政府としては29歳ごときに舐められてたまるか、という気持ちだったでしょう。
しかしその後の最高裁判所の判決により、国際的監視網そのものがアメリカの憲法に反し、不法行為であるというアメリカ政府は最終的には自分自身が犯罪者としての烙印を押されてしまうに至りました。
しかしながら、だからといってスノーデン氏の安全が保障されたわけでもなんでもありません。何度も言うように、結果さえ出せば手段を選ばないのがアメリカ政府であります。
たとえロシアによって保護を受けているといえども、だからといってスノーデン氏のような公平と真実を求める人間がロシアの体制と気が合うとはとてもじゃないですけど思えません。
それでも自分にとっての真実を語ることを決意したスノーデン氏。こういった人材を生み出すのもまた本当の意味で自由ともいえるアメリカ社会ならではの話なのです。
※因みに上記の「女性の自立を応援するラインコミュニティ」の方たちは日本の方たちなので、もしご興味があればこのページの一番下にある、そのコミュニティのリーダーの一人でもある男性の波乱万丈な人生音声レター「びび太の部屋」へぜひライン登録してみてくださいね(音声ダウンロードには800316uを打ち込んでくださいね)。
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