こんにちは。
オトメと申します。☺
今このページに辿り着いているあなたへ、貴重なお時間を割いていただき大変感謝しております。
プロフィールを読まれた方でもそうでない方でも、きっとこのサイトの何かにご興味を持たれてお越しくださったのだと信じております。
このページは、ここ最近の数年のオトメのフロンティア人生を連載ストーリー化した第十三話が掲載されています。
第十二話にて、オトメが一体どんなふうにして自分の中での愛に対する目覚めを果たしてきたか、ということについてお話ししました。
このようにして愛やパートナーシップについての不毛の旅を数年続けていたのと同時進行で、 世間の一般常識やしがらみに全くとらわれない、純粋な概念としてこういったテーマに向き合う方たちもちらほらとウェブサイトにて見かけるようになりました。
私が自分の人生や自分に対する価値観の大改革を行っていた過去五年間くらいの間に、愛やパートナーシップに関する精神論や経験談を綴る日本語のブログが数多く登場したと思います。
その中の半分は残念なことにしばらくして削除されてしまったり、サイト上から消し去られてしまったりしたのですが、
最初の数年はそれらの情報の内容を理解したり、自分に当てはめて考察してみたりすることで精いっぱいでした。
しかしここ数年の間に、勇気を出して実際にコンタクトを取ってみたり、有料のカウンセリングを受けてみたり、メールリストやコミュニティに参加してみたりするようになりました。
別に自分も同じ日本で育った日本人なので、そんなにがんばって勇気を出すほどのことでもなかったのですが、それでもほとんど日本の方たちと交流がなかった時代にそうするのは、異次元の世界に足を踏み入れるような不安感と緊張感がありました。
この第十三話においては、いろいろ目覚めたり悟ったりしたことをもとに、私オトメがこれからの人生に対して、またパートナーシップに対してどんな向き合いを果たしていったのかお話ししますね。
自己実現とパートナーシップ
大学時代からそしてアメリカに来てからも常にありとあらゆる体験を重ね、いろいろな世界を経験し、自分の想像のつく限り幅広い視野に触れ、自分を見つめ続けてきたわけですが(詳しくは第十二話参照)、
アメリカで大奮闘している間に、まるでその過程とは一見相反するように、私の研究活動を指導してくださったドクター・大臣(詳しくは第二話参照)のある一言から始まって、
2014年ほどから、パートナーシップについても徐々に目を向けるようになっていきました。
当時ドクター・大臣のカバン持ちをしていた私に対し、ドクター・大臣はふと
「目上の人間から積極的に学ぶのもいいけど、やはりお前には同世代のパートナーを見つけてもらいたいな。」
とおっしゃったのです。
当時の私は、引退寸前のドクター・大臣からどれだけのことを学ぶか、ということに必死だったため、
「あん?」
くらいの興味しかなかったのですが、確かにドクター・大臣をはじめとして、私の周りで長年活躍されている先輩方または同年代の多くには、
お互いの子供のゴッド・ファーザー(代父)またはゴッド・マザー(代母)になったり、なんていうくらいの親密な距離感を持つ同性または異性の同僚がいることに気が付きました。
誰を信用したらよいのかわからない、という私オトメのいるようなアメリカ社会においては、ここまでするほどの信頼をおける同性・異性のパートナーたちの存在というのは大きなものであるに違いありません。
かくいうドクター・大臣にも、長年慕っている彼の先輩や、彼の設立した研究所の役員となってドクター・大臣を長年支え続けている同僚の方もいました。
そういった存在を見てうらやましいとは思いつつ、当時の私の周りには自分と同じような日本女性はおろか、アジア女性もおらず、
他の白人や黒人の同僚の女性たちは、お互いでつるんでいたり、一人狼を好んだりしていて、なかなか私の相手はしてくれませんでした。
またその後隣の州で研究職をしていた時などは、頭ごなしにものを言ってくるようなイライザやラビニア(詳しくは第四話参照)みたいな白人女性の同僚ばかりで、なかなか思い通りにはいかなかったのです。
ちょうどそのころ知り合った黒人と白人のハーフの美人な同世代の女性(ここでは仮にハーフ美人処としましょう)と学会のポスター発表で知り合い、その後も割と近くに住んでいたので、たまに会いに行ったり、学会でつるんだり、共同研究をしたりしていました。
組織的な人種差別にさらされたときなどは、彼女に電話で相談して励ましてもらったり(詳しくは第四話参照)、非常に懇意にさせてもらってはいたのですが、
やはり厳しい研究環境の中、ハーフ美人処は後から微妙に違う環境へと転職を果たしてしまい、私も億単位の研究費が授与されて以来、精神的余裕が全くなくなってしまったため、今ではほとんど音信不通状態です。
また、男性同士でももちろんどこでもある話ではあるとは思いますが、かなり穏やかな性格の彼女でさえも、やはり常に私の上に立っていないと気が済まない、という部分が密やかに見受けられ、
そういったプレッシャーはあまり私オトメにとっては気持ちの良いものではなく、自分の子供たちの将来を託す、なんていったレベルの深い信頼関係を築くまでには到底至らなかったのです。
その後に、ハーフ美人処と同じような交流の場で知り合った七歳ほど年上の先輩である医学者の男性(ここでは仮に医学者君としましょう)に声をかけられ、隣の州の新しい職場に転職すると同時に、彼ともかなり仲良くさせていただきました。
新しい転職先の職場にわざわざ彼の専門の発表などしに来てもらい、そのあとお礼にと夕食をご馳走しました。
そんな風に他の同世代の、でも少し年上の男性とは仲良くさせていただいたことがなかったので、かなり私としても緊張して気合を入れて会合に臨んだのですが、
拍子抜けしたことに、研究とは全く無関係な、しごく和やかなありとあらゆる雑談で盛り上がり、単純に医学者君は私という人間自体に興味があったようです。
そして、後から知ったのですが、医学者君は実はとても日本のアングラなロック音楽に精通しておりまして、私でも過去に聞いたこともないような女性ボーカルのバンドなど彼のお家に遊びに行ったときに聞かせてもらいました。
そうなんです、同じく優秀な医学者の奥様を持つ医学者君はそんな風に私をおうちに泊まらせてくれたりかなり距離の近い付き合いをしてくれました。
もちろん例のハーフ美人処のような同世代の女性とも仲良くしていましたし、医学者君自体、微妙に女性的なところがある人なので、女性の同僚の友達は多かったみたいです。
彼の中ではもちろん、優秀で美しい奥様が一番の女性だったとは思いますが、彼はなぜか子作りには絶対反対だったらしく(この現社会があまりにひどいとかで)、もう子作りをしたくてもできない年齢に達しつつあった奥様はかなり気性が激しくなっていたのを覚えています。
特に医学者君が日本好きであることを知っていた奥様は、初対面から食卓の席において、医学者君もビックリするような彼をなじるような言葉を私の前で吐いたり、二人の仲があまり穏やかであるとはいいがたい様子は明らかでした。
例えば、食事中に日本人の私を前に寿司の話になったりしたのですが、初対面の日本人を前に医学者君に対して真っ向から
「あなた、寿司なんて好きでもないくせに。」
とまあ、私はあまり気にしませんが、相手を間違えていればとても気まずい雰囲気にもなりかねないような発言をいきなりしたり、
「あなたは人をコントロールするのが好きだから」
とか、下手をすれば医学者君の人格批判にでもなりかねないような発言を初対面の私の前でしたり。
私としてはその研究の世界では名を馳せている二人が、後輩の私の前でそんな微妙な会話を繰り広げるので、かなり驚いており、ちょっと気まずい思いなどもしており、医学者君のことが不憫に思えたりしたものです。
羊の肉のステーキとアスパラガスか何かを夕食に出してくれていたのですが、そんな二人の微妙な会話を耳にしながら、一生懸命コショウのかかったステーキ肉をナイフで切り刻んで食べることに集中していたのを覚えています。
そういった夫婦仲が影響もしていたのでしょうか、日本好きであることも含め、同年代の日本女性なんて皆無の世界にいる医学者君にとって、私の存在はおそらく初めて会ったときから印象的だったに違いありません。
対話をしているとき、交流をしているとき、彼がふと私を見る眼つきだったり、奥さんの攻撃からそっと私を守っていた様子から、彼が私に何か特別な気持ちを持っていたのは感じ取れました。
ちょうどその時、同居していた住み込みの日本人のシッターさんの知り合いの若い日本女性から、
「あ、その人はね、きっとあなたのツインですよ」
なんてそれまで聞いたこともない言葉を教えてくれたのです。
突然スピリチュアルな世界へといざなわれる
ツインというのはつまり、鏡のような存在、という意味らしく、ソウルメイトの一心同体バージョン、のような自分の片割れ的な存在のことをいうらしいです。
はたまた昔からやっていた気功をはじめ、アメリカで生き延びるための直観力がついたためか、自分や相手の発するエネルギーとか雰囲気などに自分はかなり敏感なせいか、
医学者君と二人だけで会話していたときに仕事の同僚相手にするような内容とは思えないような精神論・人生論を自分から彼に突然語りだしたり、
医学者君の隣に座っているときや、同じ部屋にいるときに感じるような圧迫感などを思い出せば、
そういったかなり霊的なスピリチュアルな話が当てはまってもおかしくはないかもしれないとは思っていました。
彼自体も実は面白い霊的な能力を持ち合わせており、もう普通だったら枯れていると思われる蘭の鉢を見事に蘇生して大輪を咲かせる、という芸当を得意としていたようです。
私がどうやったら蘇生するな、その瞬間はどうやったらわかるのか、と彼に聞いたら
「窓の外、寒い外に放っておくんだよ。それであとは「勘」。」
だそうです…
実際彼の家には、彼の手によって蘇生した蘭の花がいくつも咲き乱れていました。
私は彼の力強いエネルギーに気圧され、一生懸命お相手してはいたのですが、二人が個人的にお近づきになるうえで、おそらく一生に一度のチャンスであったと思うのですが、まだまだ女として幼かった私オトメは見事にそのチャンスを台無しにしてしまう、なんていう事件がありました。
とにかく社会的責任がかなり大きく、さらに専門性の高い狭い世界に私たちはいるわけで、加えて当時の二人は両方とも既婚者同士だったわけで、二人が個人的にお近づきになるには、もんんんんのすごーーーーく繊細で微妙な交流をしていくしかなかったわけです。
もうとてもとても、当時のオトメにはそんな大人な男女関係を忍耐強く築いていくには精神的にも経験的にも幼なすぎました。
ある時同じ地方の学会に二人とも参加することが判明し、そこで再会することができました。ただ狭い世界の話、常に周りの目を細かく気にしなくてはいけません。
明らかに「想い」を秘めた彼の私への視線や存在感、これは残念ながら微妙な加減で彼の後輩や他の同僚に「なんか様子がおかしい」的な波動で伝わっていくものです。
相手の存在を意識しすぎているがために、本人たちの行動がとても不自然になるからです。意図がはっきりしなくなるからです。
実際に彼がつるんでいた同じ医学者の後輩の女性も、学会発表の後、食事はどうするのかとか、予定がいつまでもわからず、私も誘われるまでは自分から誘わないでいようなんて変な遠慮というか意地などを張ってしまっていたので、妙な緊張感と不安感に私たちの周りが包まれてしまうわけです。
学会の後半には必ずと言ってもいいほど、ポスターを壁一面に張り付けてその前に発表者が立ち、いろんな人が行き来するなかで騒々しいネットワークづくりが繰り広げられるわけですが、
自分も発表し、他の発表者とも会話をしながら、私や医学者君の後輩は常に医学者君の様子をうかがって、今か今かと夕食の誘いを待ち続けているわけです。
やっと何とか三人で夕食に出かけることが決まり、夕食先ではわりと和やかな雰囲気で、彼の次の転職先についてなどの話で盛り上がっておりました。
この後輩は中々勘のするどい女性でして、普通に話してはいるんですが何とはなしに私と医学者君の間に漂う微妙な親密感と緊張感に好奇心を示して、何が起きているのか必死に感じ取ろうとしている様子でした。
とはいっても、何しろツイン関係とかいってかなり精神的な魂的な人間関係に私と医学者君は放り込まれたわけですから、お互いも慣れない新しいタイプの人間関係に戸惑っていましたし、特に何か隠す必要のある関係性でもなかったので、彼女としても「なんか匂うが…いまいちよくわからん」という心境だったでしょう。
ここで彼女の摩訶不思議な気持ちを英語で表現するとすれば、I can see something is going on between the two…I smell something…but not sure what it is. って感じになりますかね。
またよくツインの世界で起こるシンクロというやつですが、不思議なことに学会からの帰りの飛行機が医学者君と全く同じだったりしたのです。
このチャンスを医学者君が逃すことはありませんでした。
なぜか二人でホテルから送迎バスで空港まで移動し、二人だけの時間を過ごし、空港で飛行機を待っている間、なんと例の後輩の女性からテキストメッセージが来ているのも完全に無視し、
二人でカウンターでビールを飲みお食事をしたのです。
彼は完全にいい気分になっており、二人で隣り合わせで身を寄せて座り、だけれども決して嫌らしい雰囲気ではなく、ただ純粋に寄り添っていたい、そんな思いが二人の間に流れていたと思います。
そして…
飛行機に乗り、飛行機が到着し、小型機だったために、飛行機を降りたその場所で手荷物が出てくるのを一列に並んで待っている時でした。
おそらくそれが最初で最後のチャンスだったからでしょうが、突然、彼がとても繊細な声のトーンで
「ねえ…」
と、初めて男性としての色っぽい様子を見せてきたのです。
しかし…
当時アラフォーだった私は、急にその彼の繊細かつ大人な男性的な様子を前に恥ずかしくなり照れてしまい、そしてまたその瞬間に自分は性的な意味でまだ実に子供だな、と自覚してしまったせいか、ごまかすようなかわすような反応をしてしまいました。
その時さっと彼の真意を受け止め、まっすぐに彼の目を見つめて
「ん、なあに?」
と答えてやれるほど、大人の女として成長しきっていなかったのでしょう。
その直後に彼はスーツケースを受け取ったと思ったら
「じゃあ、俺こっちだから。」
と突然踵を返し、怒ったように帰って行ってしまいました。
その頃あたりから、自分の片割れ、という概念を基に、愛についてパートナーシップについてまた自分という存在についてそして人生についてどんどん混乱していき、
また同時に孤高の状態にも陥り、身も心も焦がすような愛を求めてさまよう旅へと舵を切ったわけです。
今から考えれば、医学者君との突然始まった交流、スピリチュアルな世界へのいざない、そして混乱の最中に彼から突然断たれた交流(ここについてはまたいつか他の機会で詳しくお話しできればと思います)、
そしてこういったテーマについて放浪し続ける思考や感情に何年も揉まれ続けることによって、まさに医学者君の手によって、美しい花を咲かせるまでに蘇生した蘭の花のように、
彼との交流をきっかけに、徐々に自分という存在を見つめなおし、自己価値観を高め、自立した一人の女性として自分の人生を創造し、男女のパートナーシップについて混乱と理解を徐々に繰り返していくことで、
自分の中に眠っていた生命力
およびそれを高める性エネルギーの活性化
が自然と起きていた過程でもあったのかもしれません。
ツインの世界では、お互いの試練の後、現実世界において統合するかどうか、などという部分にほとんどの記事が焦点を当てているようでしたが、私のこういった体験および気功の世界における知識と体験をもとにした考察によれば、
私が行き着いたツインの真髄、またはツインの最大の存在意義とは、
ツイン男性がツイン女性の性を開く、というか、こじ開ける
という言葉に集約されると思います。
因みに、性と一言で言っても、ありとあらゆる総合的な意味合いがあると思いますが、開かれた性を持つ女性は残りの人生において、パートナーシップ構築も含めた、より完全なる自立した女性としての人生の創造活動に焦点を当てていくようになると思われます。
もちろん、いったん性が開かれてしまった以上、その模様は身体的にも行動的にも精神的にもエネルギー的にもその女性に明らかな変化をもたらしていくと思われます。
まあ、一人の大人の女性へと脱皮していくようなイメージでしょうか。
こういった世界にいざなわれたときには、自分の中において自分という存在についての探求と同じくらい、パートナーシップについての探求も重要な位置を占めるようになっていました。
私にとってはドクター・大臣とは違いパートナーシップというのは研究上に限ったことではなく、もっと人生全体に影響を与えるような規模のものだったのです。
それというのも、上記したような幅広い経験を重ねてきた人生においては、研究=人生という単純な方程式では済まされないほど、人生全体の中において、研究は重要な基盤ではあるが、あくまで一部でしかなかったのです。
実は、研究関連では後に、同じ日本人でもある男性同僚の学者君(詳しくは第九話参照)ともしばらく共同研究を試してみたのですが、研究という範囲を遥かに超えた次元において、
あまりにも視点、考え方、物事に対する姿勢、といった部分で異なりすぎて、
同時にそれらはすべて研究に対する視点、考え方、姿勢へと影響するわけですから、
当然のごとく波長が合わず、優秀な研究内容であるにも関わらず、私オトメにはもうお手上げである、と申し出るしかなくなってしまいました^^;。
そんな中、2017年より2020年初めにかけて、三種類ほどの団体または専門の方たちにカウンセリングを申し込んだり、ワークショップを申し込んだり、ラインコミュニティに参加したりして、
愛について、パートナーシップについて、はたまた自分について探求し続けていきました。
最初にまず、個人のカウンセリングに申し込んでみました。
そういったいわゆるスピリチュアルな世界など今まで完全に無縁でしたし、自分のおかしな勝手な妄想が実際の人間を相手に浮き彫りになるというのは、めちゃくちゃ恥ずかしいことでもありました。
最初は堰(せき)を切ったようになんとか短い時間のおいて自分の半生の概要とここ数年に渡り、医学者君を始めとする自分なりのパートナーシップについての体験を基にした理解と推測について伝えてみたところ、
その方は意外にも真面目に話を聞いてくれて(って有料サービスなんですから当たり前といえば当たり前なのですが)、
そういった方たちの世界においては、かなり珍しい宿命の基に私の使命やそれに関係するパートナーシップが成り立っている、またはこれから成り立っていくだろう、みたいな内容の診断をしてくださいました。
特に診断は求めてはいなかったのですが、その方のほうからその辺りは積極的にお話をしてくださいました。
最初は、へーっそんなものか、と珍しい話でも聞くように素直に驚きに満ちて話を聞いていました。しかし、また同時に
珍しい宿命、とかそのくらいのこと言われても仕方ないような人生模様だったし、ある意味当然といえば当然の診断なのかもしれない、
とそう思っていたのは自分だけではなかったのだ、と心のどこかでほっと安心している自分、納得している自分がいました。
その方とはその後も何度かカウンセリングをお願いしましたが、その方いわく宿命や使命からは逃れることはできない、とおっしゃることを心のどこかで理解しつつも、
自分にとっては相手が宿命的パートナーであるかどうか、よりも
自分が心から望むパートナーやパートナーシップのあり方は何であるか、のほうが
後に重要になってきましたので、最近そういったことについて考えることはあまりなくなりました。
また、これもまたの機会に詳しくお話したいと思うのですが、
自分に宿命付けられた使命や出会い=最終的に自分が今世において満足する生き方や出会い
という方程式が必ずしも成り立つとは限らないのではないか、と思います。
つまり、端的に申せば、自分に宿命づけられた使命や出会いそのものが今世において自分を最も幸せにするかもしれないし、
宿命というのはあくまで学びのためにあるのであってその先に待っている使命や出会いが今世の自分を最も幸せにするかもしれないのだと思うのです。
要するに、
私にとっては出会いや使命が宿命付けられたものであるかないか
は実はあまり重要ではなく、
むしろ、
自分が心から納得するかどうか
という基準のほうがよっぽど重要になってきた
ということになりますね。
それというのも、医学者君を始めとし、どうも宿命付けられて私の人生に登場したらしい人物達の生き方に対する姿勢等、時間とともに変化していった私オトメのそれと徐々にズレを感じるようになり、できれば彼等とは
あまり直接関わりたくない
と思うようになってしまった、ということもあります。
さらに、この考えは2019年ころに申し込んだオンラインのワークショップにおいて実際に確認される内容となりました。
昔気功をやっていた頃を思い出すようなワークの内容、そしてそこから得られた身体的精神的な変化などはとても新鮮でした。
シッター君とのやりとりで心身ともにかなりグッタリしてきていたために(詳しくは第九話参照)、良い気分転換となったと思います。
またこのワークショップにおいては、私が気功の世界で馴染み深い心と体と魂の三位一体化、および常に現実の肉体を持つ男女を基にした、男女のパートナーシップについて深く考察を重ね、
簡単な気功的なエクササイズにて体感を促すような内容でしたので、当時心身ともに枯渇してしまっていた私にはまさにピッタリの、癒やしにつながる内容だったと思います。
この方のワークショップにおいて印象的だったのは、上記で述べた通り、男女のパートナーシップを追求するという渇望をもっている参加者の人達というのは、そういった使命のもって生まれてきたのであろうが、
この地球で受けた生において、その人にとってしっくりとくるパートナーとなる相手やパートナーシップのあり方、というのは実は
未知の創造の域
にまたがる話でもあり、必ずしも宿命・運命づけられてきた相手がその生を全うするにあたって自分が幸せになる異性のパートナーおよびパートナーシップのあり方であるとは限らない、
むしろそういった相手は自分の学びのための相手として現れている場合も多々あるようで、最終的には自分が身体的に精神的に魂的に反応する相手と二人でお互いならではの現実を創造していくことがパートナーシップの本質である、と再三繰り返していたことです。
まあせっかく地球上に生まれてきたからには、自分および自分のパートナーとならではの創造で心身ともに満たされるような人生なら言うことないですよね。
そして最後に2020年に入ってからは女性の自立を応援するラインコミュニティに参加するに至りました。
このコミュニティの面白さは、ありとあらゆる現実的なキャリアやビジネスの話、恋愛の話から、精神論、スピリチュアルな話まで、なんでもありの幅広い視野を持っているところで、
海外から参加させていただいた私のような存在も気持ちよく所属できる居場所となりました。
このコミュニティの目指すところは、恋愛依存症となりがちな女性たちが、いかに自立した立場を築き、そこからパートナーシップを見直す、構築しなおすかということに焦点を当てたもので、
日本女性たちも随分と変わってきたのだなあ、と感心したのを覚えています。
そこでは音声配信やチャット大会、ありとあらゆる種類のプロジェクトをいろいろなメンバーの方たちが手掛けており、またそれはそれで生活が華やかに色づいていく良い機会になったのです。
自分みたいな存在、女性というのは彼らから見たら一体どう見えるんだろう、また当時ちょうど出会い系サイトに登録したり(詳しくは第十一話参照)し始めた頃だったので、運営者カップルの男性の側に個人カウンセリングを申し込んでみました。
ちょうどそのあたりからズームの使用が一般化されてきた頃だったので、こういった遠方からもちゃんと「面と向かって」お話しできるようになったのですから、便利な世の中になったものです。
非常に気さくな雰囲気の中で、またもや一生懸命に自分の在り方の概要を伝え、いろいろとまた日本男性との出会いを見つめなおしているとお伝えし、かなり具体的に今の日本の現状説明や一般的に日本男性とどう向き合ったらよいのかについてのアドバイス、また
「あなたは日本人としても十分イケるから大丈夫だよ。」
と励ましの言葉までもいただくことができました。
あまりに長い間日本社会から離れていて、日本社会における自分の立ち位置が見えなかったので、ものすごく安心したと同時に希望が持てるようになったと思います。
また一応出会い系サイトで自分が現状を知らな過ぎるために、おかしなことに巻き込まれたりしないよう、こういった方々の存在は当時の私にとっては心強かったです。
こういった出会い、パートナーシップ、そして自分と人生との向き合い方における、ありとあらゆる専門の方たちのサポートを得ながら、
自分の存在と人生をまた一から見つめなおし、自分の存在価値を認識し、そして自分の求めるパートナーとパートナーシップについて定義しなおしていくことができたのです。
それでは第十四話にて、自分の生活で起きていった具体的な変化についてお話ししていきますね。
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